細菌性腸炎の原因菌と食品の組合せで誤っているのはどれか。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:公益財団法人東洋療法研修試験財団ホームページ(過去の試験問題等)。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は1番
解説
サルモネラ属菌は、動物の腸管に常在し、鶏卵や食肉が主な感染源となる細菌です。ハチミツは糖度が高く水分活性が低いため、細菌が増殖しにくく、サルモネラ菌の感染源となることは極めて稀です。したがって、「サルモネラ属ハチミツ」の組合せは誤りです。
選択肢ごとの解説
- 1. 正解。サルモネラ属菌の主な感染源は鶏卵や食肉であり、ハチミツが原因食品となることは一般的ではありません。ハチミツは高糖度・低水分活性のため細菌が増殖しにくい環境です。
- 2. 腸炎ビブリオは好塩性の細菌であり、海水や海泥中に生息しています。生鮮魚介類、特に刺身や寿司など生食される魚介類が主な感染源となります。 正しくは:腸炎ビブリオは生鮮魚介類が原因食品として適切です。
- 3. ブドウ球菌はヒトの手指や鼻腔などに常在しており、食品を扱う人の手指から食品に付着し、食品中で増殖してエンテロトキシンを産生します。おにぎりは手で握るため、ブドウ球菌による食中毒の原因食品となりやすいです。 正しくは:ブドウ球菌はにぎりめしが原因食品として適切です。
- 4. カンピロバクターは家畜や家禽の腸管に常在しており、特に鶏肉の生食や加熱不十分な摂取、あるいは調理器具を介した二次汚染によって感染することが多いです。 正しくは:カンピロバクターは鶏肉が原因食品として適切です。
国試ポイント
細菌性食中毒の原因菌と主な感染源となる食品の組合せを正確に覚えることが重要です。特に代表的な食中毒菌の特性と食品との関連性を理解することが求められます。
混同注意
ボツリヌス菌はハチミツを介して乳児ボツリヌス症を引き起こす可能性がありますが、これは1歳未満の乳児に限定される病態であり、サルモネラ菌とは異なります。ハチミツと食中毒の関連性を考える際に混同しやすい点です。
次に同じ論点が出たら
細菌性食中毒の原因菌と食品の組合せを問う問題では、それぞれの細菌の特性(増殖条件、主な生息場所、毒素の種類など)と食品の特性(保存方法、調理法、pH、水分活性など)を照らし合わせて判断します。
覚え方
細菌性食中毒の原因菌と食品の組合せを問う問題では、それぞれの細菌の特性(増殖条件、主な生息場所、毒素の種類など)と食品の特性(保存方法、調理法、pH、水分活性など)を照らし合わせて判断します。
対になる知識
ボツリヌス菌はハチミツを介して乳児ボツリヌス症を引き起こす可能性がありますが、これは1歳未満の乳児に限定される病態であり、サルモネラ菌とは異なります。ハチミツと食中毒の関連性を考える際に混同しやすい点です。
関連知識
サルモネラ食中毒は、生肉や加熱不十分な鶏卵の摂取によって引き起こされることが多く、潜伏期間は比較的長く、発熱、腹痛、下痢を主症状とします。一方、ハチミツに関連する食中毒として乳児ボツリヌス症がありますが、これはボツリヌス菌の芽胞が乳児の腸管内で増殖し毒素を産生することによるものです。