五兪穴で、のぼせと失禁に用いる経穴の部位はどれか。
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出典:公益財団法人東洋療法研修試験財団ホームページ(過去の試験問題等)。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は2番
解説
膝窩横紋上にある陰谷(いんこく)は、腎経の合水穴であり、腎の機能を調整し、下焦の熱を冷まし、水の排泄を促進する働きがあります。このため、のぼせ(陰虚火旺によるもの)や失禁(腎の固摂作用の低下によるもの)といった症状に効果的であるとされています。
選択肢ごとの解説
- 1. 内果尖とアキレス腱の間の陥凹部は太谿(たいけい)の部位であり、太谿は腎経の原穴です。のぼせや失禁に用いられることもありますが、陰谷とは部位が異なります。 正しくは:内果尖とアキレス腱の間の陥凹部は太谿(たいけい)の部位です。陰谷は膝後内側、半腱様筋腱の外縁、膝窩横紋上です。
- 2. 正解。膝後内側、半腱様筋腱の外縁、膝窩横紋上は陰谷(いんこく)の部位です。陰谷は腎経の合水穴であり、腎の固摂作用の強化や下焦の熱を冷ます作用があるため、のぼせや失禁に用いられます。
- 3. アキレス腱の前縁、内果尖の上方2寸は復溜(ふくりゅう)の部位です。復溜は腎経の経金穴であり、利水や発汗、補腎作用がありますが、陰谷とは部位が異なります。 正しくは:アキレス腱の前縁、内果尖の上方2寸は復溜(ふくりゅう)の部位です。陰谷は膝後内側、半腱様筋腱の外縁、膝窩横紋上です。
- 4. 足内側、舟状骨粗面の下方、赤白肉際は然谷(ねんこく)の部位です。然谷は腎経の滎火穴であり、下焦の熱を冷ます作用がありますが、陰谷とは部位が異なります。 正しくは:足内側、舟状骨粗面の下方、赤白肉際は然谷(ねんこく)の部位です。陰谷は膝後内側、半腱様筋腱の外縁、膝窩横紋上です。
国試ポイント
五兪穴の各経穴の部位、所属経絡、およびその主治を正確に覚えることが重要です。特に、腎経の合水穴である陰谷は、下焦の症状(のぼせ、失禁、性機能障害など)に広く用いられるため、その位置と効能は必修知識です。
混同注意
足の五兪穴と膝や下腿の経穴の部位が混同しやすいため、解剖学的位置関係を正確に把握する必要があります。また、五兪穴以外の経穴の主治効能とも混同しやすいため、各経穴の特性を明確に区別して覚えることが求められます。
次に同じ論点が出たら
同様の経穴の問題が出題された場合は、「経絡」「五兪穴の種類」「主治」の3つの観点から選択肢を評価します。特に、問題文中の症状がどの臓腑の異常と関連するかを判断し、その臓腑に作用する経穴(五兪穴の配当も考慮)を選ぶことで正答にたどり着きやすくなります。
覚え方
同様の経穴の問題が出題された場合は、「経絡」「五兪穴の種類」「主治」の3つの観点から選択肢を評価します。特に、問題文中の症状がどの臓腑の異常と関連するかを判断し、その臓腑に作用する経穴(五兪穴の配当も考慮)を選ぶことで正答にたどり着きやすくなります。
対になる知識
足の五兪穴と膝や下腿の経穴の部位が混同しやすいため、解剖学的位置関係を正確に把握する必要があります。また、五兪穴以外の経穴の主治効能とも混同しやすいため、各経穴の特性を明確に区別して覚えることが求められます。
関連知識
五兪穴は井、滎、輸、経、合の五種類の経穴の総称で、それぞれ手足の指先から肘膝に向かって順に配列されています。各経穴は五行に配当され、それぞれ異なる主治を持ちます。特に合穴は、本経の気血が入集する部位とされ、逆気や下痢、臓腑の疾患に用いられます。腎経の陰谷は合水穴で、腎の病症に効果を発揮します。