非結核性抗酸菌症について正しい記述はどれか。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
正解は1番
解説
非結核性抗酸菌症は、結核菌以外の抗酸菌による慢性感染症であり、結核とは異なり人から人へは感染しない。しかし環境中に菌が存在するため治癒が困難であり、リファンピシンやエタンブトール、クラリスロマイシン等の複数抗菌薬による長期にわたる薬物療法が必要となる。
選択肢ごとの解説
- 1. 正解。非結核性抗酸菌症は、結核菌以外の抗酸菌による慢性感染症であり、結核とは異なり人から人へは感染しない。しかし環境中に菌が存在するため治癒が困難であり、リファンピシンやエタンブトール、クラリスロマイシン等の複数抗菌薬による長期にわたる薬物療法が必要となる。
- 2. 自然治癒は期待しにくく、難治性の感染症であるため、容易には治癒せず数年にわたる治療を要する。
- 3. 原因菌はウイルスではなく、結核菌以外の抗酸菌という細菌の一種である。非結核性抗酸菌は自然界の土壌や水などに広く生息しており、そこから菌が体内に侵入することで感染発症するが、ウイルス性疾患とは本質的に異なる。
- 4. 非結核性抗酸菌症は土壌や浴槽水などの環境から感染し、結核とは異なり人から人へは感染しない。
国試ポイント
非結核性抗酸菌症は「人から人へ感染しない(環境感染)」点と「治療が長期に及ぶ難治性である」点がよく出題される。
覚え方
非結核性は人うつらず長期戦
対になる知識
抗酸菌感染症の感染経路の対比として、非結核性抗酸菌症は土壌や水道水などの自然環境から感染し「人から人への感染は稀」であるのに対し、結核は感染者の咳やくしゃみ等による「人から人への空気感染」を介して容易に伝播する。
関連知識
非結核性抗酸菌症の主な原因菌としてMycobacterium avium complex (MAC) が挙げられ、近年、中高年の女性を中心に罹患患者が増加している。多くは肺野の慢性的な陰影を形成し、無症状のまま長期にわたり経過することもあるが、進行すると喀血や呼吸困難を伴うため慎重な経過観察と治療が必要となる。