関節リウマチによる関節変形の組合せで正しいのはどれか。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:公益財団法人東洋療法研修試験財団ホームページ(過去の試験問題等)。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は4番
解説
関節リウマチでは、滑膜炎により靭帯や関節包が弛緩し、骨・軟骨破壊が進行することで関節の不安定性が増大します。特に頸椎の環軸関節では、歯突起周囲の靭帯が障害されやすく、上位頸椎が不安定となり環軸関節亜脱臼をきたします。
選択肢ごとの解説
- 1. 手関節は掌側脱臼をきたすことが一般的であり、背側脱臼は稀です。尺骨茎状突起の突出(ピアノキーサイン)や手関節の掌側亜脱臼が特徴的です。 正しくは:手関節掌側脱臼
- 2. 関節リウマチによる膝関節変形では、通常は屈曲拘縮や外反膝を呈することが多く、反張膝はまれです。反張膝は、靭帯の弛緩や骨の変形によって膝が過伸展する状態ですが、リウマチでは屈曲拘縮が優位です。 正しくは:膝屈曲拘縮または外反膝
- 3. 足部変形では、中足趾節関節の滑膜炎による外反母趾や槌趾、アーチの消失による扁平足(外反扁平足)を呈することが多く、内反足は典型的ではありません。 正しくは:足部外反母趾または扁平足
- 4. 正解。関節リウマチでは、環軸関節の滑膜炎により歯突起周囲の靭帯が損傷され、環椎と軸椎の間の不安定性が増大し、環軸関節亜脱臼をきたします。これは脊髄圧迫のリスクがあり、重要な合併症です。
国試ポイント
関節リウマチに特徴的な関節変形とその病態を理解すること。
混同注意
関節リウマチによる変形は特異的なものが多く、変形性関節症や他の膠原病による関節病変と混同しないように注意が必要です。特にアキレス腱炎や変形性膝関節症による変形とは区別が必要です。
次に同じ論点が出たら
関節リウマチの患者で関節変形に関する問題が出た場合は、各関節に特有の病態生理とそれに基づく典型的な変形パターンを想起し、特に脊椎の不安定性や手指・足趾の固有の変形に注目して判断します。
覚え方
関節リウマチの患者で関節変形に関する問題が出た場合は、各関節に特有の病態生理とそれに基づく典型的な変形パターンを想起し、特に脊椎の不安定性や手指・足趾の固有の変形に注目して判断します。
対になる知識
関節リウマチによる変形は特異的なものが多く、変形性関節症や他の膠原病による関節病変と混同しないように注意が必要です。特にアキレス腱炎や変形性膝関節症による変形とは区別が必要です。
関連知識
関節リウマチの手指変形(スワンネック変形、ボタンホール変形、尺側偏位)、足趾変形(外反母趾、槌趾、中足骨頭の突出)なども合わせて記憶する。環軸関節亜脱臼は脊髄症状をきたす危険性があり、神経学的評価の重要性も関連する。