新生児および成人の頭蓋に関する記述で正しいものはどれか。
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正解は3番
解説
新生児の頭蓋骨はまだ完全に骨化しておらず、骨と骨の間に膜性の結合組織である泉門が存在する。これにより分娩時に頭蓋骨が重なり合って変形し産道を通過しやすくなるとともに、出生後の著しい脳の急速な成長を許容する重要な機能を持つ。
選択肢ごとの解説
- 1. 新生児の頭頂骨と後頭骨の間にあるのは小泉門である。大泉門は前頭骨と頭頂骨の間にある。
- 2. 成人の左右の頭頂骨の間には矢状縫合がある。冠状縫合は前頭骨と頭頂骨の間にある縫合であるため、頭蓋骨の結合部位の名称を混同している点でこの記述は誤りである。
- 3. 正解。新生児の頭蓋骨はまだ完全に骨化しておらず、骨と骨の間に膜性の結合組織である泉門が存在する。これにより分娩時に頭蓋骨が重なり合って変形し産道を通過しやすくなるとともに、出生後の著しい脳の急速な成長を許容する重要な機能を持つ。
- 4. 成人の前頭骨と頭頂骨の間には冠状縫合がある。矢状縫合は左右の頭頂骨の間にある縫合であるため、骨の組合せと縫合の名称が逆になっており誤りである。
国試ポイント
新生児の泉門の機能(分娩時の頭蓋変形、脳の成長)と、主要な縫合(冠状縫合・矢状縫合・ラムダ縫合)の位置関係は国家試験で頻出である。
覚え方
大は菱形で1年半(ダイヤモンドは硬いので1年半)、小は三角で数ヶ月。
対になる知識
大泉門は前頭骨と頭頂骨の間にある菱形の泉門で生後1年半頃に閉鎖し、小泉門は頭頂骨と後頭骨の間にある三角形の泉門で生後数ヶ月で閉鎖する。これらは頭蓋の成長と分娩時の変形に不可欠である。
関連知識
頭蓋冠は前頭骨、頭頂骨、後頭骨、側頭骨などで構成される。縫合は頭蓋骨の骨同士を結合する不動関節(線維結合)である。新生児の前頭骨は左右に分かれているが成長に伴い癒合する。