「52歳の男性。3週間前から倦怠感と微熱がある。舌炎は認めないが、鼻血や歯茎の出血、皮下出血斑がみられる。」 診断に必要な血液検査項目で最も適切なのはどれか。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:公益財団法人東洋療法研修試験財団ホームページ(過去の試験問題等)。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は2番
解説
問題文に提示されている「出血傾向を主訴」という情報から、止血機能の異常を疑う。止血機能には血小板と凝固系があるが、血液像は血小板数や形態異常を評価するために最も基本的な検査であり、血小板減少性紫斑病などの診断に不可欠であるため、診断に必要な血液検査項目として最も適切である。
選択肢ごとの解説
- 1. 葉酸は巨赤芽球性貧血の原因検索で測定される項目であり、出血傾向の診断には直接的ではない。 正しくは:巨赤芽球性貧血が疑われる場合に測定する。
- 2. 正解。血液像は血小板数や形態、白血球や赤血球の異常を評価する最も基本的な検査であり、出血傾向の原因としての血小板減少を早期に発見するために不可欠である。
- 3. 第Ⅷ凝固因子は血友病Aの診断に用いられるが、出血傾向の初期診断としては、より広範な異常を検出できる血液像が優先される。特定の凝固因子欠乏が強く疑われる場合に測定される。 正しくは:血友病Aが強く疑われる場合に測定する。
- 4. ビリルビンは肝機能障害や溶血性疾患の指標であり、出血傾向の直接的な診断には用いない。 正しくは:肝機能障害や溶血性疾患が疑われる場合に測定する。
国試ポイント
出血傾向を主訴とする場合の初期検査と鑑別疾患を覚える。特に、血小板減少性紫斑病と血友病の病態・検査・治療の概略は重要。
混同注意
「出血傾向」という広い概念に対して、どの検査が初期段階で最も優先されるか混同しやすい。凝固因子検査は特定の凝固異常を疑う場合に行われるが、血液像はより広範な出血傾向の初期鑑別診断に有用である。
次に同じ論点が出たら
出血傾向の主訴があり、特定の凝固因子異常を示唆する情報がない場合は、まず血液像で血小板数の異常を確認することを判断基準とする。
覚え方
出血傾向の主訴があり、特定の凝固因子異常を示唆する情報がない場合は、まず血液像で血小板数の異常を確認することを判断基準とする。
対になる知識
「出血傾向」という広い概念に対して、どの検査が初期段階で最も優先されるか混同しやすい。凝固因子検査は特定の凝固異常を疑う場合に行われるが、血液像はより広範な出血傾向の初期鑑別診断に有用である。
関連知識
出血傾向の鑑別診断として、血小板減少症(ITPなど)、血小板機能異常症、凝固因子欠乏症(血友病など)、血管性紫斑病などがある。初期検査としては、血液像(血小板数)、PT、APTT、フィブリノゲン、出血時間などがある。