五心煩熱や盗汗がみられるのはどれか。
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出典:公益財団法人東洋療法研修試験財団ホームページ(過去の試験問題等)。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は4番
解説
五心煩熱と盗汗は陰虚の代表的な症状であり、特に心腎不交は腎陰虚による腎水不足が心火を制約できなくなり、心火が亢進することで現れる病態である。五心煩熱は手のひら、足の裏、胸の中心に熱感を感じる状態で、盗汗は睡眠中に汗をかくことを指す。これらは陰虚内熱の典型的な症状である。
選択肢ごとの解説
- 1. 肝脾不和は、肝の疏泄機能が失調し、脾の運化機能に影響を与える病態である。症状としては、胸脇脹痛、腹痛、下痢、便秘などがみられるが、五心煩熱や盗汗は典型的な症状ではない。 正しくは:肝脾不和の症状は、情志不暢、胸脇脹痛、腹部脹満、腹痛、便溏、噯気、食欲不振などである。
- 2. 心肝火旺は、心火と肝火が共に亢進した病態である。症状としては、顔面紅潮、頭痛、めまい、耳鳴り、口苦、不眠、イライラ、怒りっぽいなどがみられるが、五心煩熱や盗汗は主症状ではない。これらは陽実熱の症状である。 正しくは:心肝火旺の症状は、顔面紅潮、頭痛、めまい、耳鳴、口苦、不眠、多夢、易怒、舌紅、脈弦数などである。
- 3. 心脾両虚は、心気と脾気の不足が同時に現れる病態である。症状としては、動悸、不眠、健忘、食欲不振、腹部膨満、疲れやすい、顔色蒼白などがみられるが、五心煩熱や盗汗は典型的な症状ではない。これらは気血不足の症状である。 正しくは:心脾両虚の症状は、動悸、不眠、多夢、健忘、倦怠感、食欲不振、腹部膨満、便溏、顔色蒼白、舌淡、脈細弱などである。
- 4. 正解。心腎不交は、腎陰虚により腎水が不足し、心火を制約できなくなり、心火が亢進する病態である。五心煩熱や盗汗は陰虚内熱の典型的な症状であり、この病態に一致する。腎陰虚によって水が熱を冷ませなくなり、上焦に熱がこもる。
国試ポイント
陰虚内熱の代表的な症候と、それらがどの臓腑の病態に起因するかを正確に理解する。特に心腎不交の概念と症状を結びつける。
混同注意
単なる陰虚と心腎不交の違い。心腎不交は腎陰虚が引き起こす心火亢進の状態であり、単なる陰虚よりさらに特定の臓腑間の関係性を示す。
次に同じ論点が出たら
「五心煩熱」と「盗汗」というキーワードが出たら、まず「陰虚」を疑い、次に「心腎不交」が選択肢にあるかを確認する。他に潮熱、顴紅、口渇などの陰虚症状がないかも確認材料とする。
覚え方
「五心煩熱」と「盗汗」というキーワードが出たら、まず「陰虚」を疑い、次に「心腎不交」が選択肢にあるかを確認する。他に潮熱、顴紅、口渇などの陰虚症状がないかも確認材料とする。
対になる知識
単なる陰虚と心腎不交の違い。心腎不交は腎陰虚が引き起こす心火亢進の状態であり、単なる陰虚よりさらに特定の臓腑間の関係性を示す。
関連知識
陰虚の症状として、潮熱、顴紅、口渇、小便短赤、大便燥結、舌紅少苔、脈細数を併せて覚える。また、心肝火旺の症状(顔面紅潮、頭痛、イライラなど)との違いも明確にする。