原気を全身の各臓腑へ運行させる通路であり、諸気を主宰する六腑はどれか。
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正解は4番
解説
三焦は「孤腑」とも称され、無形の腑である。三焦は気化作用を通じて水液の通路(水道)となり、また「原気の別使」として原気を全身の各臓腑へ運行させ、人体全体の諸気を主宰する重要な生理作用を担っている。そのため、原気の通路かつ諸気を主宰する六腑として三焦が該当する。
選択肢ごとの解説
- 1. これは胃の説明。胃は「水穀の海」と称され、飲食物を受納して腐熟し、その濁気を下降させる受納・腐熟を主るが、原気の運行や諸気の主宰ではない。
- 2. これは胆の説明。胆は「中精の腑」または「中正の腑」と呼ばれ、精汁を貯留して排泄を助けるとともに、精神活動における「決断」を主るが、原気の運行や諸気の主宰ではない。
- 3. これは膀胱の説明。膀胱は「州都の腑」と呼ばれ、津液の気化によって生成された尿を一時的に貯留し、体外へ排泄する機能を持つが、原気の運行や諸気の主宰ではない。
- 4. 正解。三焦は「孤腑」とも称され、無形の腑である。三焦は気化作用を通じて水液の通路(水道)となり、また「原気の別使」として原気を全身の各臓腑へ運行させ、人体全体の諸気を主宰する重要な生理作用を担っている。そのため、原気の通路かつ諸気を主宰する六腑として三焦が該当する。
国試ポイント
六腑それぞれの固有の生理作用(三焦の「諸気を主宰し原気を運行する」など)の正確な知識が問われる。
覚え方
三焦 = 諸気を主宰 + 水液の通路
対になる知識
胆は決断を主り、胃は受納・腐熟を主り、小腸は受盛・化物および泌別清濁を主る。また、大腸は伝化を主り、膀胱は貯尿と排尿を主る。これに対して三焦は諸気を主宰し水液の通路となる。
関連知識
原気は腎に根ざして下焦から発し、三焦という水液と気の通路を通じて全身の五臓六腑へと行き渡ることで、人体のすべての生命活動を根底から支え維持している。三焦は上焦・中焦・下焦の三部に分かれており、原気は元陽の熱エネルギーを各臓腑に供給してその機能を活性化させるため、生命力の源泉として臨床的にも極めて重視されている。