乳癌について正しい記述はどれか。
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正解は2番
解説
乳癌の約70〜80%はホルモン受容体(エストロゲン受容体およびプロゲステロン受容体)が陽性である。ホルモン受容体陽性乳癌では、女性ホルモンであるエストロゲンが受容体に結合してがん細胞の増殖を促すため、内分泌療法(ホルモン療法)としてエストロゲンの産生を抑制したり受容体を競合的にブロックしたりすることで、腫瘍の増殖を抑える治療が行われる。
選択肢ごとの解説
- 1. 乳癌のリンパ行性転移は、解剖学的に乳房からリンパ流が流入しやすい腋窩リンパ節に最も起こりやすい。鎖骨下リンパ節への転移もみられるが初発部位としては稀である。
- 2. 正解。乳癌の約70〜80%はホルモン受容体(エストロゲン受容体およびプロゲステロン受容体)が陽性である。ホルモン受容体陽性乳癌では、女性ホルモンであるエストロゲンが受容体に結合してがん細胞の増殖を促すため、内分泌療法(ホルモン療法)としてエストロゲンの産生を抑制したり受容体を競合的にブロックしたりすることで、腫瘍の増殖を抑える治療が行われる。
- 3. 乳房の無痛性のしこりは乳癌患者の最も頻度の高い代表的な自覚症状である。したがって症状として現れないというのは誤りである。
- 4. 男性にも乳腺組織が存在するため発症する。男性乳癌は全乳癌の約1%未満とまれであるが、決して一切発症しないわけではない。
国試ポイント
乳癌のホルモン受容体陽性に対する治療方針(ホルモン療法)や、好発転移先(腋窩リンパ節)がよく問われる。
覚え方
ホルモン受容体陽性乳癌 ⇄ エストロゲン抑制(ホルモン療法)
対になる知識
乳癌の治療において、ホルモン受容体陽性(ER陽性またはPgR陽性)を示す場合には、腫瘍の増殖を促すエストロゲンの作用を抑制するホルモン療法を行う。一方、自覚症状としては無痛性の乳房のしこりが最も一般的である。
関連知識
乳癌の早期発見には、マンモグラフィや超音波検査を用いた乳がん検診および自己触診が極めて重要である。主な危険因子として、初経年齢の若年化、閉経年齢の高齢化、肥満、エストロゲンへの長期曝露などが知られている。