成人T細胞白血病・リンパ腫の発症に関連するウイルスはどれか。
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正解は3番
解説
成人T細胞白血病・リンパ腫(ATL)は、ヒトT細胞白血病ウイルス1型(HTLV-1)の持続感染が原因となって引き起こされる末梢T細胞の腫瘍である。母子感染(母乳を介した感染)が主な感染経路である。
選択肢ごとの解説
- 1. ヒトパピローマウイルス(HPV)は子宮頸癌や尖圭コンジローマなどの発生に関与する。
- 2. エプスタイン・バーウイルス(EBV)はバーキットリンパ腫や上咽頭癌などの発生に関与する。
- 3. 正解。成人T細胞白血病・リンパ腫(ATL)は、ヒトT細胞白血病ウイルス1型(HTLV-1)の持続感染が原因となって引き起こされる末梢T細胞の腫瘍である。母子感染(母乳を介した感染)が主な感染経路である。
- 4. B型肝炎ウイルス(HBV)は慢性肝炎や原発性肝細胞癌の発症要因として強く関与するものであり、成人T細胞白血病の原因ではない。
国試ポイント
腫瘍とそれに関連するウイルス・細菌の組み合わせ問題は頻出。疾患名と病原体の名前を正確に一致させられるようにする。
覚え方
「成人T細胞」のTと「HTLV-1」のTを紐付けて覚える。
対になる知識
悪性腫瘍とウイルス・細菌感染の関連として、成人T細胞白血病・リンパ腫はヒトT細胞白血病ウイルス1型(HTLV-1)、子宮頸癌はヒトパピローマウイルス(HPV)、バーキットリンパ腫や鼻咽頭癌はエプスタイン・バーウイルス(EBV)、肝細胞癌はB型およびC型肝炎ウイルス、胃癌はヘリコバクター・ピロリがそれぞれ原因として挙げられる。
関連知識
HTLV-1は我が国では特に九州地方や沖縄県などの西南日本にキャリアが多いことで知られている。主な感染経路は母子感染(母乳を介した垂直感染)であり、キャリアの母親に対するフリーズドライ母乳の使用や人工栄養の選択などによる感染予防策が講じられている。