腰椎前弯の増強を改善する目的で行う体操はどれか。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:公益財団法人東洋療法研修試験財団ホームページ(過去の試験問題等)。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は4番
解説
ウィリアムス体操は、腰椎前弯増強によって生じる椎間関節への負担軽減、および脊柱管狭窄症や椎間板ヘルニアの症状緩和を目的として、腰椎の屈曲を促し、腹筋群を強化し、股関節伸筋群の柔軟性を高めることで、腰椎前弯を減少させる効果があります。これにより、腰部の安定性を向上させ、痛みを軽減します。
選択肢ごとの解説
- 1. コッドマン体操は、肩関節周囲炎や凍結肩など、肩関節の可動域制限がある場合に、振り子運動によって肩関節の他動運動や自動介助運動を行う体操です。腰椎前弯の改善とは目的が異なります。 正しくは:肩関節周囲炎の可動域改善
- 2. バージャー体操は、閉塞性動脈硬化症などの末梢動脈疾患患者に対して、下肢の血行改善を目的として行われる運動療法です。下肢の挙上・下垂・水平位を繰り返すことで血流を促進します。腰椎前弯の改善とは関連しません。 正しくは:閉塞性動脈硬化症などによる下肢の血行改善
- 3. フレンケル体操は、脊髄癆などによる運動失調症患者に対し、協調性や平衡感覚の改善を目的として行われる運動療法です。視覚情報を利用して精密な動作訓練を行います。腰椎前弯の改善とは目的が異なります。 正しくは:運動失調症の協調性・平衡感覚改善
- 4. 正解。ウィリアムス体操は、腰椎前弯増強によって生じる腰痛に対し、腰椎の屈曲を促し、腹筋群を強化することで、腰椎前弯を減少させることを目的としています。したがって、腰椎前弯の増強を改善する目的で行う体操として正しいです。
国試ポイント
各体操の目的と適応疾患を正確に覚えることが重要です。特に腰痛治療における代表的な体操(ウィリアムス体操、マッケンジー体操など)は頻出です。
混同注意
腰椎の運動方向を促す体操は、ウィリアムス体操(屈曲)とマッケンジー体操(伸展)が代表的であり、これらを混同しないように注意が必要です。また、肩関節や下肢の特定の疾患に用いられる体操と混同しないようにします。
次に同じ論点が出たら
「腰椎前弯の増強を改善する」というキーワードから、腰椎の屈曲を促す体操が求められていると判断し、各選択肢の体操の目的を照合します。
覚え方
「腰椎前弯の増強を改善する」というキーワードから、腰椎の屈曲を促す体操が求められていると判断し、各選択肢の体操の目的を照合します。
対になる知識
腰椎の運動方向を促す体操は、ウィリアムス体操(屈曲)とマッケンジー体操(伸展)が代表的であり、これらを混同しないように注意が必要です。また、肩関節や下肢の特定の疾患に用いられる体操と混同しないようにします。
関連知識
腰椎前弯増強を伴う疾患には、脊柱管狭窄症、変形性脊椎症、腰椎分離すべり症などがあります。これらの疾患の治療において、ウィリアムス体操は保存療法の一つとして用いられます。また、腰椎後弯増強に対してはマッケンジー体操が適応されます。