脊髄後角における侵害受容情報の伝達抑制に関与し、青斑核から下行する神経路の伝達物質はどれか。
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正解は2番
解説
青斑核は橋の背外側に位置するノルアドレナリン作動性ニューロンの集簇部位であり、ここから下行するノルアドレナリン作動性神経路は下行性疼痛抑制系を構成する主要な経路の一つである。この下行路の軸索は脊髄後角(特にゼラチン質)に終末し、そこで放出されたノルアドレナリンは後角ニューロンの受容体に作用して侵害受容情報の伝達を抑制し、痛覚のゲートコントロールに寄与している。
選択肢ごとの解説
- 1. サブスタンスPは一次求心性線維の終末から放出される興性の神経伝達物質(ペプチド)であるため誤り.
- 2. 正解。青斑核は橋の背外側に位置するノルアドレナリン作動性ニューロンの集簇部位であり、ここから下行するノルアドレナリン作動性神経路は下行性疼痛抑制系を構成する主要な経路の一つである。この下行路の軸索は脊髄後角(特にゼラチン質)に終末し、そこで放出されたノルアドレナリンは後角ニューロンの受容体に作用して侵害受容情報の伝達を抑制し、痛覚のゲートコントロールに寄与している。
- 3. セロトニンは主に大脳脚間核や大縫線核からの下行性疼痛抑制系に関与する神経伝達物質であるため誤り.
- 4. グルタミン酸は中枢神経系の主要な興奮性神経伝達物質であり、痛覚伝達に関与するため誤り.
国試ポイント
青斑核=ノルアドレナリン、縫線核=セロトニンという下行性痛覚抑制系の伝達物質の組み合わせは国家試験で頻出である。
覚え方
青(青斑核)のノル(ノルアドレナリン)
対になる知識
青斑核からの下行性神経路はノルアドレナリンを放出して脊髄後角での痛覚伝達を抑制する。これに対し、延髄大縫線核からの下行性抑制系はセロトニンを放出して同様に痛みを抑制する。
関連知識
下行性痛覚抑制系は、中脳水道周囲灰白質(PAG)、延髄大縫線核、青斑核などを結ぶ神経回路網であり、内因性オピオイドなども介在して、上位中枢から脊髄レベルで侵害受容器からの情報伝達を強力にブロックする。