ビタミンB1欠乏によって引き起こされる神経症状はどれか。
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正解は3番
解説
ビタミンB1(チアミン)は糖質代謝の補酵素として働く。その欠乏により、中枢神経系や末梢神経系でエネルギー代謝障害が生じ、多発性神経炎を主徴とする脚気が引き起こされる。特に下肢の遠位優位の感覚障害や運動麻痺、腱反射の消失などの神経症状が特徴である。
選択肢ごとの解説
- 1. これはアスコルビン酸(ビタミンC)欠乏による壊血病の説明。本問のビタミンB1欠乏では脚気による末梢神経障害が生じる。
- 2. これはナイアシン(ビタミンB3)欠乏によるペラグラの説明。本問のビタミンB1欠乏では脚気による末梢神経障害が生じる。
- 3. 正解。ビタミンB1(チアミン)は糖質代謝の補酵素として働く。その欠乏により、中枢神経系や末梢神経系でエネルギー代謝障害が生じ、多発性神経炎を主徴とする脚気が引き起こされる。特に下肢の遠位優位の感覚障害や運動麻痺、腱反射の消失などの神経症状が特徴である。
- 4. 巨赤芽球性貧血はビタミンB12または葉酸の欠乏によって引き起こされるため誤りである。
国試ポイント
ビタミン欠乏症と疾患名の組み合わせ(ビタミンB1=脚気・ウェルニッケ脳症)は国家試験の定番である。
覚え方
B1で脚気(かっけ)、Cで壊血病(かいけつびょう)
対になる知識
主なビタミン欠乏症の対比として、ビタミンB1欠乏は「脚気による末梢神経障害」やウェルニッケ脳症を引き起こす。これに対し、ナイアシン(ビタミンB3)欠乏は「ペラグラ(皮膚炎・下痢・認知症)」を、ビタミンC欠乏は「壊血病(出血傾向)」をそれぞれ引き起こす。
関連知識
ビタミンB1(チアミン)は糖質代謝における補酵素として働くため、欠乏するとエネルギー需要の高い末梢神経系や中枢神経系、心筋に障害が生じる。脚気では、下肢のしびれ、感覚障害、運動麻痺、膝蓋腱反射の消失などの多発性末梢神経障害(乾性脚気)や、浮腫や心不全症状(湿性脚気)が特徴的に認められる。