糖尿病の慢性合併症である末梢神経障害で見られる症状はどれか。
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正解は3番
解説
糖尿病性末梢神経障害は代謝障害や微小血管障害を基盤として生じ、長い神経線維ほど障害を受けやすいため、下肢の遠位端から症状が始まり、次いで上肢の遠位端へと進む。これにより、手袋や靴下を着用しているかのような領域に一致して、左右対称性のしびれや痛覚・触覚の低下が起こる「手袋・靴下型感覚障害」が特徴的な臨床像として現れる。
選択肢ごとの解説
- 1. これはギラン・バレー症候群などでみられる上行性の弛緩性麻痺の説明。本問の糖尿病性末梢神経障害では主に感覚神経が障害される。
- 2. これは脊髄空洞症などでみられる解離性感覚障害の説明。本問の糖尿病性末梢神経障害では触覚や深部覚も含めた全感覚が障害される。
- 3. 正解。糖尿病性末梢神経障害は代謝障害や微小血管障害を基盤として生じ、長い神経線維ほど障害を受けやすいため、下肢の遠位端から症状が始まり、次いで上肢の遠位端へと進む。これにより、手袋や靴下を着用しているかのような領域に一致して、左右対称性のしびれや痛覚・触覚の低下が起こる「手袋・靴下型感覚障害」が特徴的な臨床像として現れる。
- 4. 温痛覚の単独障害は脊髄視床路の障害や脊髄空洞症などでみられる解離性感覚障害の特徴である。
国試ポイント
糖尿病性末梢神経障害の代名詞ともいえる「手袋・靴下型」の感覚障害と、早期から出現する「振動覚低下」は国家試験で頻出の組み合わせである。
覚え方
糖尿病の末梢神経障害 = 足先・手先からじわじわ「手袋・靴下型」
対になる知識
代表的なニューロパチーの臨床的特徴を対比して覚える。糖尿病性末梢神経障害では、左右対称性に遠位部から進行する手袋・靴下型の感覚障害、深部腱反射の低下・消失、および振動覚の低下が特徴的な三大所見となる。これに対し、脊髄の空洞症などでは上肢を中心とした宙吊り型の解離性感覚障害が認められる。
関連知識
糖尿病性神経障害は糖尿病の細小血管合併症の一つであり、感覚神経や運動神経の障害だけでなく、起立性低血圧、排尿障害、胃腸障害などの自律神経障害を伴うことが多い。さらに症状が進行すると糖尿病足病変の原因ともなるため、早期からの血糖コントロールと神経障害の評価が必要である。