疾患と症状の組合せで正しいのはどれか。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:公益財団法人東洋療法研修試験財団ホームページ(過去の試験問題等)。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は2番
解説
鉄欠乏性貧血では、組織の酸素供給が低下し、爪の形成に必要なコラーゲンやケラチンの合成が障害されます。これにより、爪が薄くなり中央部がへこんで縁が反り上がる、特徴的なスプーン状爪(匙状爪:Koilonychia)が認められます。
選択肢ごとの解説
- 1. 溶血性貧血では赤血球破壊が亢進するため、黄疸や脾腫が見られますが、ばち指は一般的に見られません。ばち指は慢性的な低酸素血症(肺疾患、心疾患など)や肝硬変、炎症性腸疾患などで見られます。 正しくは:溶血性貧血黄疸(または脾腫)
- 2. 正解。鉄欠乏性貧血では、鉄不足により爪の形成が障害され、爪の中央がへこみ縁が反り上がるスプーン状爪(匙状爪)が認められます。これは鉄欠乏による爪の脆弱化が原因です。
- 3. 巨赤芽球性貧血はビタミンB12や葉酸の欠乏によりDNA合成が障害され、骨髄で赤芽球が巨大化・異形成を起こす貧血です。破壊された巨赤芽球由来のビリルビンにより黄疸を呈することがありますが、巨赤芽球性貧血に特異的な症状はハンター舌炎です。 正しくは:巨赤芽球性貧血ハンター舌炎
- 4. 再生不良性貧血は骨髄の造血幹細胞が障害され、汎血球減少を呈する貧血です。出血傾向や易感染性が見られますが、ハンター舌炎はビタミンB12欠乏による巨赤芽球性貧血に特徴的な症状です。 正しくは:再生不良性貧血出血傾向(または易感染性)
国試ポイント
各貧血に特異的な症状と、その症状が出現する機序を関連付けて覚えることが重要です。
混同注意
様々な貧血における特徴的な身体所見を混同しないように注意が必要です。特に、溶血性貧血と巨赤芽球性貧血の症状の違い、また貧血以外の疾患で出現する所見との区別も重要です。
次に同じ論点が出たら
貧血の種類と特徴的な身体所見の組み合わせに関する問題が出題された場合は、各貧血の病態生理を基に、どの所見がどの貧血に特異的かを判断します。
覚え方
貧血の種類と特徴的な身体所見の組み合わせに関する問題が出題された場合は、各貧血の病態生理を基に、どの所見がどの貧血に特異的かを判断します。
対になる知識
様々な貧血における特徴的な身体所見を混同しないように注意が必要です。特に、溶血性貧血と巨赤芽球性貧血の症状の違い、また貧血以外の疾患で出現する所見との区別も重要です。
関連知識
鉄欠乏性貧血は最も頻度の高い貧血であり、スプーン状爪以外にも、口角炎、舌炎、嚥下障害(Plummer-Vinson症候群)などの症状を呈することがあります。また、Pica(異食症)も特徴的な症状の一つです。