「18歳の女性。新体操の選手で毎日の激しい練習と無理なダイエットをしていたら月経が止まった。近医で、利用できるエネルギー不足が原因の運動性無月経と言われた。」 無月経に対し、胞宮から起こる経脈に治療する場合、最も適切な奇経はどれか。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:公益財団法人東洋療法研修試験財団ホームページ(過去の試験問題等)。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は1番
解説
衝脈は十二経の海と呼ばれ、胞宮と密接な関係を持ちます。特に、衝脈は気血の運行を調節し、胞宮の生理機能、特に月経の生成と排出に深く関与しているため、無月経の治療において胞宮から起こる経脈として最も適切です。
選択肢ごとの解説
- 1. 正解。衝脈は胞宮に発し、気血を調節し月経と深く関わります。『十二経の海』とも呼ばれ、女性の生理機能、特に月経に重要な役割を果たすため、無月経の治療に最も適しています。
- 2. 帯脈は腰を巡り、縦行する経脈を束ねる役割がありますが、胞宮から直接起こり、月経の生成に深く関わる経脈ではありません。主に関係するのは、下腹部の弛緩や帯下などです。 正しくは:無月経ではなく、帯下異常や子宮下垂など、下腹部の疾患に用いられます。
- 3. 陰維脈は全身の陰経を維絡する役割があり、主に内科的な症状や心胸部の症状に関わりますが、胞宮から直接起こり、無月経の治療に特化した経脈ではありません。 正しくは:陰維脈は、主に心痛や胃痛、鬱証などの陰経の病変に用いられます。
- 4. 陰䋳脈は下肢内側を上行し、全身の陰経と連携して筋肉の収縮・弛緩、下肢の運動機能に関わりますが、胞宮から直接起こり、無月経の治療に特化した経脈ではありません。 正しくは:陰䋳脈は、主に下肢の痿痺や筋の攣急、てんかんなどに用いられます。
国試ポイント
奇経八脈と主要な機能および関連臓腑・疾患を覚えること。
混同注意
奇経八脈はそれぞれ特定の機能と走行を持つため、それぞれの特性を正確に理解し、混同しないようにすることが重要です。特に、衝脈、任脈、督脈は胞宮との関連が深いですが、役割が異なります。
次に同じ論点が出たら
無月経や月経不順など、婦人科系の疾患で胞宮との関連を問う問題が出た場合、まず衝脈、任脈、督脈を検討し、その中でも気血の調節と胞宮の機能に直接関わる衝脈を優先して判断します。
覚え方
無月経や月経不順など、婦人科系の疾患で胞宮との関連を問う問題が出た場合、まず衝脈、任脈、督脈を検討し、その中でも気血の調節と胞宮の機能に直接関わる衝脈を優先して判断します。
対になる知識
奇経八脈はそれぞれ特定の機能と走行を持つため、それぞれの特性を正確に理解し、混同しないようにすることが重要です。特に、衝脈、任脈、督脈は胞宮との関連が深いですが、役割が異なります。
関連知識
任脈は『陰脈の海』として胞宮を主り、督脈は『陽脈の海』として全身の陽気を統括します。帯脈は帯を巡るように全身を束ねる機能があります。奇経八脈の循行、特に胞宮との関連を整理して覚えることが重要です。