重症感染症に伴う全身性炎症反応によって引き起こされ、血液分布異常性ショックの代表例とされるものはどれか。
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正解は4番
解説
敗血症性ショックは、重症感染症によるサイトカインの過剰放出等で末梢血管が異常に拡張し、血液分布異常性ショックを引き起こす代表的な病型である。初期には皮膚が温かい(warm shock)状態を呈することが特徴である。
選択肢ごとの解説
- 1. これは心原性ショックの説明。心ポンプ機能の破綻によるものであり、末梢血管収縮により皮膚は冷たく湿潤(cold shock)する。
- 2. これは閉塞性ショックの説明。心臓や大血管の血流路が物理的に閉塞・圧迫される病態であり、代表例に肺塞栓症や心タンポナーデがある。
- 3. これは血液量減少性ショックの説明。出血や脱水などにより循環血漿量が絶対的に不足する病態であり、末梢血管が収縮する。
- 4. 正解。敗血症性ショックは、重症感染症によるサイトカインの過剰放出等で末梢血管が異常に拡張し、血液分布異常性ショックを引き起こす代表的な病型である。初期には皮膚が温かい(warm shock)状態を呈することが特徴である。
国試ポイント
ショックの4分類(心原性、閉塞性、血液量減少性、血液分布異常性)と、それぞれの病態や皮膚所見(warm shock vs cold shock)の鑑別が問われる。
覚え方
「敗血症」はバイ菌でポカポカ(warm shock)、他は血が足りず冷え冷え(cold shock)
対になる知識
末梢血管収縮・皮膚冷感(cold shock)=心原性ショック・閉塞性ショック・血液量減少性ショック / 末梢血管拡張・皮膚温か(warm shock)=敗血症性ショック等の血液分布異常性ショック
関連知識
ショックの初期段階において認められるいわゆるショックの五徴候(脈拍触知困難、不穏、呼吸促進、発汗、皮膚蒼白など)は、血圧低下を代償するために生じる交感神経の緊張および末梢血管収縮を反映した所見であり、循環動態の悪化を早期に察知するための重要な指標となる。