クリーン・ニードル・テクニックの説明として最も適切なのはどれか。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:公益財団法人東洋療法研修試験財団ホームページ(過去の試験問題等)。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は3番
解説
クリーン・ニードル・テクニックは、鍼の滅菌状態を維持し、感染リスクを最小限に抑えるための技術です。具体的には、鍼をディスポーザブル鍼の包装から取り出してから刺鍼するまで、鍼体、特に刺入部に施術者の手指やその他の非滅菌物が直接触れることを避ける一連の操作を指します。これにより、皮膚常在菌や環境中の微生物が鍼体に付着し、体内に侵入するのを防ぎます。
選択肢ごとの解説
- 1. 手指洗浄は感染予防の基本であるが、クリーン・ニードル・テクニックそのものの説明ではない。手指洗浄は術者の身体への病原体付着を防ぎ、患者への伝播リスクを低減する目的で行われる。 正しくは:手指洗浄は、クリーン・ニードル・テクニックを実施する前の術者の準備段階として重要である。
- 2. 刺鍼局所の消毒は感染予防において必須の操作であるが、クリーン・ニードル・テクニックそのものの説明ではない。刺鍼局所を消毒するのは、皮膚常在菌が鍼によって体内に侵入するのを防ぐためである。 正しくは:刺鍼局所の消毒は、皮膚常在菌による感染を予防するための重要な処置である。
- 3. 正解。この選択肢は、クリーン・ニードル・テクニックの核心を正確に説明している。鍼を包装から取り出し、刺入するまで、滅菌された鍼体に術者の手指や非滅菌物が触れないように操作することが、鍼の滅菌状態を維持し、感染リスクを回避するために不可欠である。
- 4. 使用後のアルコール綿を感染性廃棄物として取り扱うことは、医療廃棄物の適切な処理に関する説明であり、クリーン・ニードル・テクニックとは直接関係ない。これは、使用後の医療材料による二次感染防止のための重要な廃棄物管理である。 正しくは:使用後のアルコール綿は感染性廃棄物として適切に処理し、環境への汚染や他者への感染を防ぐ。
国試ポイント
クリーン・ニードル・テクニックの定義と、それが感染予防において果たす役割を正確に理解する。
混同注意
滅菌操作や消毒操作の一部と混同しやすいが、クリーン・ニードル・テクニックは『鍼体に直接触れない』という点に特化した概念である。
次に同じ論点が出たら
鍼の感染予防策に関する問題が出た場合、「鍼体に直接触れない」というキーワードに注目する。
覚え方
鍼の感染予防策に関する問題が出た場合、「鍼体に直接触れない」というキーワードに注目する。
対になる知識
滅菌操作や消毒操作の一部と混同しやすいが、クリーン・ニードル・テクニックは『鍼体に直接触れない』という点に特化した概念である。
関連知識
鍼治療における感染予防策としては、クリーン・ニードル・テクニックの他に、術者の手指消毒、刺鍼部位の消毒、ディスポーザブル鍼の使用、使用済み鍼の適切な廃棄、医療廃棄物の分別などが挙げられる。これらを総称して標準予防策(スタンダードプリコーション)として実践することが求められる。