上腹部痛や胸やけを訴える患者に対し、八脈交会穴を用いて治療を行うこととした。この患者の病態に対応する経穴はどれか。
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正解は2番
解説
公孫は足の太陰脾経の絡穴であり、奇経の衝脈に通じる八脈交会穴である。衝脈は「十二経の海」と呼ばれ、上腹部痛、胸やけ、悪心など胃心疾患や上部消化器系の病変に対応するため、本症例の治療に最も適切である。
選択肢ごとの解説
- 1. 後谿は小腸経の経穴であり、督脈の八脈交会穴である。頸肩部疾患やてんかんなどに用いられる。
- 2. 正解。公孫は足の太陰脾経の絡穴であり、奇経の衝脈に通じる八脈交会穴である。衝脈は「十二経の海」と呼ばれ、上腹部痛、胸やけ、悪心など胃心疾患や上部消化器系の病変に対応するため、本症例の治療に最も適切である。
- 3. 外関は三焦経の経穴であり、陽維脈の八脈交会穴である。耳鳴りや頭痛、外感表証などに用いられる。
- 4. 列缺は肺経の経穴であり、任脈の八脈交会穴である。頭項部疾患や手関節疾患などに用いられる。
国試ポイント
八脈交会穴の組み合わせ(経穴と対応する奇経)は国家試験で頻出である。経穴の部位とあわせて確実に覚える必要がある。
覚え方
腹(消化器)の不調は「公孫(こうそん=子孫)」にお任せ
対になる知識
八脈交会穴は奇経八脈と表裏関係にある十二正経の経穴の組み合わせであり、公孫(足の太陰脾経)は衝脈に通じ、内関(手的心包経)は陰維脈に通じる。これに対して列缺は任脈、外関は陽維脈、後谿は督脈、申脈は陽蹻脈に通じており、それぞれの組み合わせや対応する経脈を相互に覚える必要がある。
関連知識
八脈交会穴は、奇経八脈の気が四肢の経穴に交わるところから名付けられた。公孫は足の太陰脾経の絡穴であり、脾胃の腑に深く関与する。内関とともに用いることで、胃痛、胸やけ、嘔吐などの消化器症状や心胸部の疾患に対して極めて高い治療効果を発揮するため、臨床において必須の組み合わせである。