痛みの識別に関与する中枢内伝導路はどれか。
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出典:公益財団法人東洋療法研修試験財団ホームページ(過去の試験問題等)。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は2番
解説
新脊髄視床路は、外側脊髄視床路とも呼ばれ、主に鋭い痛み(一次痛)や温度覚の伝達に関与します。一次求心性線維が脊髄後角に入り、そこで二次ニューロンにシナプスを形成した後、対側に交差し、脊髄視床路として視床へ上行します。視床から大脳皮質体性感覚野へと投射され、痛みの識別・局在化に重要な役割を果たします。
選択肢ごとの解説
- 1. 後索路は、触覚、圧覚、振動覚、深部感覚(位置覚、運動覚)といった識別性の高い感覚を伝達する経路であり、痛みの識別には直接関与しません。 正しくは:後索路は識別性触覚、圧覚、振動覚、深部感覚(位置覚、運動覚)を伝達します。
- 2. 正解。新脊髄視床路(外側脊髄視床路)は、主に鋭い痛み(一次痛)や温度覚を視床、ひいては大脳皮質体性感覚野へと伝え、痛みの正確な識別と局在化に関与します。
- 3. 前脊髄視床路は、粗大な触覚や圧覚を伝達する経路であり、痛みの識別には主要な役割を果たしません。痛覚伝達の主要な経路は新脊髄視床路です。 正しくは:前脊髄視床路は粗大な触覚や圧覚を伝達します。
- 4. 脊髄網様体路は、痛みの情動的側面や覚醒反応、自律神経反応に関与する経路であり、痛みの「識別」よりも、鈍い痛み(二次痛)や慢性痛、そして痛みが引き起こす意識レベルの変化や不快感を伝える役割が大きいです。 正しくは:脊髄網様体路は、痛みの情動的側面、覚醒反応、自律神経反応に関与します。
国試ポイント
痛覚・温度覚の伝導路である脊髄視床路と、触覚・圧覚・深部感覚を伝える後索路の主要な違いとそれぞれの役割を理解することが重要です。
混同注意
脊髄視床路は、前脊髄視床路と新脊髄視床路(外側脊髄視床路)に分かれる点が混同しやすいですが、新脊髄視床路が鋭い痛みの識別に関与する主要な経路です。
次に同じ論点が出たら
「痛みの識別」というキーワードがあれば、新脊髄視床路(外側脊髄視床路)が直接的な経路であることを確認します。また、痛みの種類(鋭い痛み、鈍い痛み)や随伴症状(情動)によって関与する伝導路が異なる点を考慮します。
覚え方
「痛みの識別」というキーワードがあれば、新脊髄視床路(外側脊髄視床路)が直接的な経路であることを確認します。また、痛みの種類(鋭い痛み、鈍い痛み)や随伴症状(情動)によって関与する伝導路が異なる点を考慮します。
対になる知識
脊髄視床路は、前脊髄視床路と新脊髄視床路(外側脊髄視床路)に分かれる点が混同しやすいですが、新脊髄視床路が鋭い痛みの識別に関与する主要な経路です。
関連知識
温痛覚を伝える脊髄視床路は、脊髄において対側に交差します。これに対し、後索路(深部感覚・識別性触覚)は延髄で交差します。また、慢性痛や情動的側面の痛みには脊髄網様体路や脊髄中脳路が関与します。