鉄欠乏性貧血に見られる特徴的な症状はどれか。
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正解は3番
解説
鉄欠乏性貧血では、慢性的な鉄不足により全身の組織障害が起こり、爪がスプーン状に反り返る匙状爪(スプーンネイル)や、口角炎、舌炎、嚥下障害(プラマー・ビンソン症候群)などが特異的症状として現れる。
選択肢ごとの解説
- 1. ワレンベルグ症候群は、延髄外側の梗塞によって生じる脳幹梗塞の代表例である。鉄欠乏性貧血とは無関係である。
- 2. レイノー現象は、寒冷刺激や精神的緊張により手指の動脈が発作的に収縮し、蒼白から紫斑、紅潮を示す血行障害であり、膠原病(強皮症など)でよく見られる。鉄欠乏性貧血の特異的症状ではない。
- 3. 正解。鉄欠乏性貧血では、慢性的な鉄不足により全身の組織障害が起こり、爪がスプーン状に反り返る匙状爪(スプーンネイル)や、口角炎、舌炎、嚥下障害(プラマー・ビンソン症候群)などが特異的症状として現れる。
- 4. 羽ばたき振戦は、肝性脳症などの代謝性脳症で見られる神経学的所見である。鉄欠乏性貧血の症状ではない。
国試ポイント
鉄欠乏性貧血の全身の貧血症状(めまい、倦怠感)に加え、特有の局所症状である「匙状爪」「口角炎」「舌炎」「嚥下障害」をセットで覚える。
覚え方
鉄不足 = スプーンのような匙状爪(さじじょうつめ)
対になる知識
巨赤芽球性貧血(悪性貧血)はビタミンB12や葉酸の欠乏により生じ、ハンター舌炎や末梢神経障害を伴う。これに対し、鉄欠乏性貧血は鉄分の不足により生じ、爪が薄くなり反り返る匙状爪や口角炎などの症状が特徴的である。
関連知識
鉄欠乏性貧血の鑑別診断においては、貯蔵鉄を反映する血清フェリチン値の低下が最も鋭敏な指標となる。また、小球性低色素性貧血を示し、血清鉄の低下と総鉄結合能(TIBC)の上昇が検査所見として確認される。