広汎性侵害抑制調節の特徴について正しいのはどれか。
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出典:公益財団法人東洋療法研修試験財団ホームページ(過去の試験問題等)。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は3番
解説
広汎性侵害抑制調節(DNIC)は、侵害受容性刺激が脳幹の下行性疼痛抑制系を介して、広範な脊髄レベルでの侵害受容性ニューロンの活動を抑制する現象です。この抑制作用は刺激部位から離れた部位にも及ぶため、全身性に効果が出現します。
選択肢ごとの解説
- 1. DNICの作動にはC線維やAδ線維といった侵害受容性線維の興奮が必要であり、Ⅱ群線維(Aβ線維)は主に触覚や圧覚といった非侵害受容性刺激の伝達に関わります。 正しくは:C線維やAδ線維の興奮で作動する。
- 2. DNICは比較的速やかに効果が発現する生体防御機構であり、効果発現に時間がかかるという記述は誤りです。 正しくは:比較的速やかに効果が発現する。
- 3. 正解。DNICは、一つの侵害刺激が全身の他の部位で生じる侵害刺激に対する反応を抑制するという特徴を持ち、その効果は全身性に及びます。
- 4. 下行性疼痛抑制系の下行性ニューロンは脊髄後角細胞(侵害受容性ニューロン)を抑制します。前角細胞は運動に関与するニューロンであり、疼痛抑制の直接の標的ではありません。 正しくは:下行性ニューロンが脊髄後角細胞を抑制する。
国試ポイント
広汎性侵害抑制調節(DNIC)の定義、作用機序、および特徴(全身性効果、刺激の種類、下行性抑制系の関与)を覚える。
混同注意
局所的な疼痛抑制機序(例:ゲートコントロール理論)と異なり、DNICは広範囲にわたる抑制効果を示す点を区別する。
次に同じ論点が出たら
疼痛抑制機序に関する問題が出た場合、その効果が局所的か広範囲にわたるかを判断の軸にする。
覚え方
疼痛抑制機序に関する問題が出た場合、その効果が局所的か広範囲にわたるかを判断の軸にする。
対になる知識
局所的な疼痛抑制機序(例:ゲートコントロール理論)と異なり、DNICは広範囲にわたる抑制効果を示す点を区別する。
関連知識
ゲートコントロール理論、内因性オピオイドシステム、下行性疼痛抑制系(縫線核、青斑核など)の構造と機能。