痛みを伴う熱刺激を伝導するのはどれか。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:公益財団法人東洋療法研修試験財団ホームページ(過去の試験問題等)。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は4番
解説
Ad線維は、有髄の細い神経線維であり、痛みの中でも特に鋭い一次痛(速い痛み)や冷たい刺激、熱刺激を伝導します。熱刺激は皮膚の温度受容器によって感知され、この線維を介して中枢神経系に伝達されます。
選択肢ごとの解説
- 1. Aα線維は最も太く有髄の線維で、主に骨格筋の運動や、筋紡錘からの固有受容感覚(深部感覚)を伝導します。痛みを伴う熱刺激の伝導には関与しません。 正しくは:Aα線維は骨格筋の運動、筋紡錘からの固有受容感覚を伝導する。
- 2. Aβ線維はAα線維に次いで太く有髄の線維で、主に触覚や圧覚、振動覚などの識別性の高い感覚を伝導します。痛みを伴う熱刺激の伝導には関与しません。 正しくは:Aβ線維は触覚や圧覚、振動覚を伝導する。
- 3. Aγ線維は、筋紡錘の錘内筋線維(γ運動ニューロン)を支配し、筋紡錘の感度を調節する役割があります。感覚伝導、特に痛みや熱の伝導には直接関与しません。 正しくは:Aγ線維は筋紡錘の錘内筋線維を支配し、感度を調節する。
- 4. 正解。Ad線維は、有髄の細い神経線維であり、鋭い一次痛や冷たい刺激、熱刺激を伝導します。問題文にある「痛みを伴う熱刺激」の伝導に直接関与します。
国試ポイント
神経線維の種類と、それぞれが伝導する感覚(触覚、圧覚、痛覚、温度覚など)およびその速度を関連付けて覚える。
混同注意
各神経線維の機能と、伝導速度の違いを混同しやすい。特にAδ線維とC線維がどちらも痛みを伝導する点で注意。
次に同じ論点が出たら
痛覚の種類(一次痛か二次痛か)や刺激の種類(熱、冷、触、圧)を提示された場合、どの神経線維が関与するかを判断する。
覚え方
痛覚の種類(一次痛か二次痛か)や刺激の種類(熱、冷、触、圧)を提示された場合、どの神経線維が関与するかを判断する。
対になる知識
各神経線維の機能と、伝導速度の違いを混同しやすい。特にAδ線維とC線維がどちらも痛みを伝導する点で注意。
関連知識
神経線維の分類には、太さ(伝導速度)と有髄・無髄によってAα、Aβ、Aγ、Aδ、C線維があり、それぞれ触覚、圧覚、運動、痛覚、温度覚などを伝導する。Aδ線維は速い痛み、C線維は遅い痛み。