肺癌の発生に強く関連する危険因子はどれか。
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正解は3番
解説
タバコの喫煙習慣は、肺癌の発生における最大かつ最も確実な危険因子である。タバコ煙中にはベンゾピレンやニトロソアミンなどの多数の発癌物質や促進物質が含まれており、これらが気管支粘膜上皮細胞のDNAに直接作用して遺伝子変異を引き起こす。長年の喫煙により変異が蓄積することで、扁平上皮癌や小細胞癌をはじめとする各種の肺癌が発生する。そのため、喫煙指数が極めて高い者では肺癌リスクが著しく増大する。
選択肢ごとの解説
- 1. ジクロロプロパンなどは胆管癌などのリスク要因として知られていますが、肺癌の代表的な危険因子ではありません。
- 2. EBウイルスは上咽頭癌や胃癌などの発生に関与しますが、肺癌の主要な危険因子ではありません。
- 3. 正解。タバコの喫煙習慣は、肺癌の発生における最大かつ最も確実な危険因子である。タバコ煙中にはベンゾピレンやニトロソアミンなどの多数の発癌物質や促進物質が含まれており、これらが気管支粘膜上皮細胞のDNAに直接作用して遺伝子変異を引き起こす。長年の喫煙により変異が蓄積することで、扁平上皮癌や小細胞癌をはじめとする各種の肺癌が発生する。そのため、喫煙指数が極めて高い者では肺癌リスクが著しく増大する。
- 4. 塩蔵食品の過剰摂取は胃癌などの危険因子となりますが、肺癌の主要な発生要因ではありません。
国試ポイント
悪性腫瘍とそれぞれの原因・リスク因子(肺癌=喫煙、胸膜中皮腫・石綿肺=アスベスト、胃癌=ピロリ菌・塩蔵食品、胆管癌=ジクロロプロパン)の組み合わせは頻出である。
覚え方
肺癌・食道癌 ⇄ 喫煙(最大の生活習慣要因)
対になる知識
悪性中皮腫はアスベストの曝露が主な原因として発生する悪性腫瘍であり、胸膜や腹膜などに好発する。アスベスト関連疾患としては、良性の石綿肺や胸膜プラークのほか、肺癌や悪性胸膜中皮腫といった深刻な悪性疾患が含まれる。
関連知識
アスベストは耐久性、耐熱性、耐薬品性に優れた天然の鉱物繊維であり、過去に建材などに広く用いられた。アスベストの吸入後、発症までに長い潜伏期間がある。アセトアルデヒドはアルコール代謝産物であり、食道癌や口腔・咽頭癌のリスク因子とされる。