介護保険施設でノロウイルス感染症が発生した。感染を拡大させないための対応として適切なのはどれか。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:公益財団法人東洋療法研修試験財団ホームページ(過去の試験問題等)。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は1番
解説
ノロウイルスは塩素系消毒薬に感受性が高く、次亜塩素酸ナトリウムはウイルスのエンベロープやカプシドを酸化・分解することで不活化させるため、感染者の居室清拭に適している。推奨濃度は0.02%〜0.1%である。
選択肢ごとの解説
- 1. 正解。ノロウイルスはアルコール消毒が効きにくく、次亜塩素酸ナトリウムが有効であるため、感染者の居室清拭に適している。
- 2. 感染者の吐物(嘔吐物)は乾燥させるとウイルスが空気中に飛散し、感染を拡大させる危険があるため、乾燥前に適切に処理する必要がある。 正しくは:感染者の吐物は乾燥させずに、ペーパータオルなどで覆い、0.1%次亜塩素酸ナトリウム液で湿らせてから除去し、二重にしたビニール袋に入れて廃棄する。
- 3. ノロウイルスは熱に強く、60℃の加熱処理では完全に不活化しない可能性がある。適切な不活化のためには85℃以上の熱水に1分以上浸漬する必要がある。 正しくは:感染者が使用したリネンは85℃以上の熱水に1分以上浸漬するか、0.02%次亜塩素酸ナトリウムに浸漬してから洗濯する。
- 4. ノロウイルスはエンベロープを持たないウイルスであり、アルコール消毒薬が効きにくい。食器の消毒には熱水や次亜塩素酸ナトリウムが有効である。 正しくは:感染者が使用した食器は85℃以上の熱水に1分以上浸漬するか、0.02%次亜塩素酸ナトリウム液に浸漬して消毒する。
国試ポイント
ノロウイルスの感染対策における消毒方法と処理温度を正確に覚える。
混同注意
ノロウイルスはアルコール消毒が効きにくいこと、熱に比較的強いこと、次亜塩素酸ナトリウムが有効であることを他の感染症対策と混同しない。
次に同じ論点が出たら
ノロウイルス感染症に関する問題が出た場合、消毒薬の種類(次亜塩素酸ナトリウムの選択)、熱処理の温度、乾燥処理の可否、およびアルコール消毒の効果有無を確認して判断する。
覚え方
ノロウイルス感染症に関する問題が出た場合、消毒薬の種類(次亜塩素酸ナトリウムの選択)、熱処理の温度、乾燥処理の可否、およびアルコール消毒の効果有無を確認して判断する。
対になる知識
ノロウイルスはアルコール消毒が効きにくいこと、熱に比較的強いこと、次亜塩素酸ナトリウムが有効であることを他の感染症対策と混同しない。
関連知識
ノロウイルス感染症は接触感染や飛沫感染で広がり、潜伏期間は24〜48時間。症状は嘔吐、下痢、腹痛など。脱水症状に注意が必要。調理従事者の感染対策も重要。