腎前性腎不全の病因として正しいものはどれか。
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正解は3番
解説
腎前性腎不全は、腎臓自体への器質的障害ではなく、腎臓への血流(有効循環血液量)の低下が原因で糸球体濾過量が低下し生じる。出血性ショックによる循環血液量減少は、その典型的な病因である。
選択肢ごとの解説
- 1. 前立腺肥大症は尿路の閉塞を引き起こすため、腎後性腎不全の原因となる。本問の腎前性ではない。
- 2. 慢性糸球体腎炎は腎実質(糸球体)の慢性疾患であり、腎性腎不全の原因となる。本問の腎前性ではない。
- 3. 正解。腎前性腎不全は、腎臓自体への器質的障害ではなく、腎臓への血流(有効循環血液量)の低下が原因で糸球体濾過量が低下し生じる。出血性ショックによる循環血液量減少は、その典型的な病因である。
- 4. 急性尿細管壊死は腎実質の障害によるものであり、腎性腎不全の原因となる。本問の腎前性ではない。
国試ポイント
急性腎不全の3分類(腎前性・腎性・腎後性)の病因鑑別は頻出である。血流低下・ショック=腎前性、尿路閉塞=腎後性、腎実質障害=腎性として整理する。
覚え方
前(血流・ショック) ⇄ 性(実質・壊死) ⇄ 後(閉塞・結石)
対になる知識
腎前性腎不全=腎臓への血流低下(出血性ショック、脱水など) / 腎性腎不全=腎臓自体の障害(急性尿細管壊死、糸球体腎炎など) / 腎後性腎不全=尿路閉塞(前立腺肥大症、尿管結石など)
関連知識
急性腎障害は、原因により腎前性、腎性、腎後性に分類される。出血性ショックや脱水などの腎前性腎不全は、腎血流量の急激な低下により糸球体ろ過圧が保てなくなる病態であり、早期の輸液等により速やかに改善させなければ、持続的な虚血により腎実質が障害されて急性尿細管壊死(腎性)へ進展する危険性があるため迅速な対応を要する。