慢性腎不全について正しい記述はどれか。
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正解は3番
解説
慢性腎不全では、腎機能の低下に伴い糸球体濾過量が減少し、リンの排泄が障害される。そのため血中にリンが蓄積し、高リン血症をきたす。これが引き金となり、カルシウム代謝異常や副甲状腺ホルモンの分泌亢進を伴う腎性骨症へと進展する。
選択肢ごとの解説
- 1. 高血圧についての記述。慢性腎不全では、ナトリウムや水分の排泄障害およびレニン・アンジオテンシン系の活性化により、高血圧をきたすことが多い。
- 2. 代謝性アシドーシスについての記述。慢性腎不全では水素イオン(酸)の排泄障害やアンモニア産生低下により、代謝性アシドーシスをきたす。
- 3. 正解。慢性腎不全では、腎機能の低下に伴い糸球体濾過量が減少し、リンの排泄が障害される。そのため血中にリンが蓄積し、高リン血症をきたす。これが引き金となり、カルシウム代謝異常や副甲状腺ホルモンの分泌亢進を伴う腎性骨症へと進展する。
- 4. ネフローゼ症候群に関する記述。ネフローゼ症候群では肝臓での脂質合成が亢進し、高コレステロール血症をきたす。
国試ポイント
慢性腎不全における電解質・酸塩基平衡の異常(高リン血症、低カルシウム血症、高カリウム血症、代謝性アシドーシス)は国家試験で頻出であるため確実に覚える。
覚え方
慢不全 高リン・高カリ・代謝酸(慢性腎不全は、高リン血症・高カリウム血症・代謝性アシドーシスをきたす)
対になる知識
慢性腎不全では腎機能低下に伴い電解質・酸塩基平衡異常が生じ、リン排泄障害による高リン血症や、水素イオン排泄低下による代謝性アシドージスが引き起こされる。これは代謝性アルカローシスとは異なる。
関連知識
慢性腎不全における高リン血症は、低カルシウム血症や二次性副甲状腺機能亢進症、血管石灰化を誘発するため、食事療法やリン吸着薬による管理が必要である。また、腎性貧血はエリスロポエチンの産生低下が主因である。