ギラン・バレー症候群について正しいのはどれか。
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出典:公益財団法人東洋療法研修試験財団ホームページ(過去の試験問題等)。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は4番
解説
ギラン・バレー症候群は、先行する感染症(特にカンピロバクター感染やウイルス感染)が引き金となり、自己免疫反応が末梢神経のミエリン鞘や軸索を攻撃することで発症する。先行感染による免疫系の活性化が、神経組織との分子相同性を持つ抗体を産生するためと考えられている。
選択肢ごとの解説
- 1. ギラン・バレー症候群は特定の年齢層や性別に限定されず、若年者から高齢者まで幅広く発症するが、やや男性に多い傾向がある。 正しくは:発症は特定の年齢層や性別に限られず、男性にやや多い傾向がある。
- 2. ギラン・バレー症候群は自己免疫性疾患であり、遺伝性疾患ではない。遺伝的素因は関与する可能性が指摘されているが、単一遺伝子疾患のように遺伝形式に従って発症するものではない。 正しくは:自己免疫性疾患である。
- 3. ギラン・バレー症候群の病因は骨格筋ではなく、末梢神経である。自己免疫機序により末梢神経のミエリン鞘や軸索が障害されることで、筋力低下や麻痺が生じる。 正しくは:末梢神経に病因がある。
- 4. 正解。ギラン・バレー症候群の患者の約2/3は、発症の1〜3週間前に上気道炎や消化器症状などの先行感染を認める。これは病態を誘発する重要な因子である。
国試ポイント
ギラン・バレー症候群の病態生理、特に先行感染との関連性、自己免疫性疾患であること、およびその疫学(発症年齢・性差)を理解する。
混同注意
遺伝性疾患(例:シャルコー・マリー・トゥース病)や筋疾患(例:重症筋無力症、筋ジストロフィー)との鑑別が重要である。
次に同じ論点が出たら
ギラン・バレー症候群に関する問題が出題された際は、先行感染の有無、急性発症の経過、症状の左右対称性、腱反射の低下・消失、感覚障害の有無、そして髄液所見(タンパク細胞解離)に注目して判断する。
覚え方
ギラン・バレー症候群に関する問題が出題された際は、先行感染の有無、急性発症の経過、症状の左右対称性、腱反射の低下・消失、感覚障害の有無、そして髄液所見(タンパク細胞解離)に注目して判断する。
対になる知識
遺伝性疾患(例:シャルコー・マリー・トゥース病)や筋疾患(例:重症筋無力症、筋ジストロフィー)との鑑別が重要である。
関連知識
ギラン・バレー症候群は急性炎症性脱髄性多発神経炎(AIDP)が主要な病型であり、発症から4週間以内にピークを迎える進行性の四肢麻痺、腱反射消失、タンパク細胞解離(髄液中のタンパク増加と細胞数正常)が特徴的である。治療は免疫グロブリン大量静注療法や血漿交換療法が中心となる。