「18歳の男性。背が高く痩せている。突然、右胸の痛みと息切れを感じた。」 血圧が下がり息切れが増した。最も適切な対応はどれか。
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出典:公益財団法人東洋療法研修試験財団ホームページ(過去の試験問題等)。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は4番
解説
血圧低下と息切れの増悪は、胸腔ドレナージが必要な状態(例:緊張性気胸や大量の胸水貯留)を示唆しており、速やかな対応が患者の生命予後を左右する。胸腔ドレナージにより胸腔内の圧を解除し、肺の再膨張を促すことで、呼吸循環動態の改善が期待できるため、最も適切な対応である。
選択肢ごとの解説
- 1. 血圧低下と息切れの増悪は、生命に直結する危険な状態であり、経過観察は不適切である。速やかな診断と治療が必要となる。 正しくは:速やかな原因検索と治療介入を行う。
- 2. 鎮痛剤の投与は、血圧低下と息切れの根本原因を解決しない。原因によっては血圧をさらに低下させる可能性があり、不適切である。 正しくは:症状の原因を特定し、適切な治療を行う。
- 3. 生理食塩水点滴は、循環血液量減少性のショックには有効だが、胸腔内の圧迫による心肺機能低下が原因の血圧低下には根本的な治療とならない。むしろ、心負荷を増大させる可能性もあり、不適切である。 正しくは:血圧低下の原因を特定し、その原因に応じた治療を行う。
- 4. 正解。血圧低下と息切れの増悪は、胸腔内の病態(例:緊張性気胸や大量の胸水・血胸)による心肺の圧迫を示唆する。胸腔ドレナージは、胸腔内の圧を解除し、肺の再膨張と心臓の拍出量改善を促すことで、呼吸循環動態の改善が期待できるため、最も適切な対応である。
国試ポイント
呼吸循環動態の悪化を伴う病態において、緊急性の高い治療介入を判断できるか。特に、胸腔ドレナージの適応と緊急性について理解しているか。
混同注意
血圧低下や息切れの原因は多岐にわたるが、この状況での胸腔ドレナージは、特に胸腔内の圧迫による心肺機能低下が疑われる場合に選択される。他の原因によるショックとの鑑別が重要である。
次に同じ論点が出たら
血圧低下と息切れが増悪している状況に加え、呼吸音の左右差、頸静脈の怒張、気管偏位などの身体所見や、胸部X線画像所見から、胸腔内貯留物の有無や緊張性気胸の可能性を評価し、胸腔ドレナージの緊急性を判断する。
覚え方
血圧低下と息切れが増悪している状況に加え、呼吸音の左右差、頸静脈の怒張、気管偏位などの身体所見や、胸部X線画像所見から、胸腔内貯留物の有無や緊張性気胸の可能性を評価し、胸腔ドレナージの緊急性を判断する。
対になる知識
血圧低下や息切れの原因は多岐にわたるが、この状況での胸腔ドレナージは、特に胸腔内の圧迫による心肺機能低下が疑われる場合に選択される。他の原因によるショックとの鑑別が重要である。
関連知識
胸腔ドレナージの適応疾患(気胸、血胸、膿胸、悪性胸水など)、手技、合併症(感染、出血、臓器損傷)、管理方法について。また、緊張性気胸の診断(呼吸音減弱、打診での鼓音、気管偏位)も重要。