アジソン病(慢性副腎皮質機能低下症)で一般的にみられにくい症状はどれか。
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正解は1番
解説
アジソン病は副腎皮質ホルモン(糖質コルチコイドや鉱質コルチコイド)の分泌低下により発症する。易疲労感や倦怠感、低血圧、メラニン色素沈着が生じるが、ホルモン低下による活動性低下や嗜眠傾向がみられるため、不眠は一般的にみられにくい。
選択肢ごとの解説
- 1. 正解。アジソン病は副腎皮質ホルモン(糖質コルチコイドや鉱質コルチコイド)の分泌低下により発症する。易疲労感や倦怠感、低血圧、メラニン色素沈着が生じるが、ホルモン低下による活動性低下や嗜眠傾向がみられるため、不眠は一般的にみられにくい。
- 2. これはアジソン病でみられる症状。コルチゾール低下のネガティブフィードバックによりACTHおよびMSH様物質が増加し、皮膚や粘膜に色素沈着が生じるため、誤りとはできない。
- 3. これはアジソン病でみられる症状。鉱質コルチコイド(アルドステロン)の低下によりナトリウムが排泄され、低血圧や脱水傾向が生じるため、誤りとはできない。
- 4. これはアジソン病でみられる症状。糖質コルチコイドの不足による代謝低下や筋力低下から強い倦怠感が生じるため、誤りとはできない。
国試ポイント
アジソン病の主要な症状(倦怠感、低血圧、色素沈着、嗜眠傾向)を覚え、副腎皮質ホルモン過剰(クッシング症候群や褐色細胞腫)で起こる「不眠」などの亢進症状と混同しないようにする。
覚え方
アジソン病は「低い(低血圧・低血糖)」と「黒い(色素沈着)」。元気が出ず、不眠にはならない。
対になる知識
副腎疾患の対比=アジソン病(副腎皮質低下:低血圧・色素沈着・倦怠感)、クッシング症候群(副腎皮質過剰:高血圧・満月様顔貌・不眠)、褐色細胞腫(髄質カテコールアミン過剰:高血圧・発汗・不眠)
関連知識
アジソン病は自己免疫機序や結核などを原因として両側の副腎皮質が慢性的に破壊され、糖質コルチコイドや鉱質コルチコイドなどの生命維持に不可欠なホルモンが枯渇する疾患である。そのため、生涯にわたるステロイドの補充療法が必須であり、感染症や手術などの侵襲時には急激な副腎クリーシス(急性副腎皮質機能不全)を誘発するため、十分量の糖質コルチコイドの緊急投与が必要となる。