肺結核について正しいのはどれか。
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出典:公益財団法人東洋療法研修試験財団ホームページ(過去の試験問題等)。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は1番
解説
肺結核は、結核菌を含む飛沫核が空気中に長時間浮遊し、それを吸い込むことで感染する空気感染症である。飛沫核は粒子が小さいため、換気の悪い閉鎖空間で感染が広がりやすい。咳やくしゃみによって排出された結核菌が、水分が蒸発して軽くなった微細な粒子(飛沫核)となり、空気の流れに乗って拡散する経路をたどる。
選択肢ごとの解説
- 1. 正解。肺結核は、結核菌を含む飛沫核が空気中を浮遊し、それを吸い込むことで感染する空気感染症である。これは、インフルエンザなどの飛沫感染とは区別される。
- 2. 結核菌は薬剤耐性を獲得しやすいため、治療には複数の抗結核薬を併用する多剤併用療法が原則である。単剤では耐性菌が出現しやすく、治療が失敗するリスクが高い。 正しくは:治療薬は多剤を併用する。
- 3. 結核に感染しても、その後の発病率は約5〜10%程度であり、半数が発病するというのは誤りである。多くは免疫力によって結核菌の増殖が抑えられ、無症状のまま経過する(潜在性結核感染症)。 正しくは:感染しても発病するのは約5~10%である。
- 4. 我が国における2021年の新規結核発症患者数は、厚生労働省の統計によると約9,800人であり、1,000人以下というのは誤りである。結核は減少傾向にあるものの、依然として約1万人近くの新規患者がいる。 正しくは:我が国の2021年の新規発症患者数は約9,800人である。
国試ポイント
結核の感染経路(空気感染)と、治療の基本原則(多剤併用療法)、および疫学データ(発病率、新規患者数)を正確に理解しておくことが重要である。
混同注意
飛沫感染との区別が重要。飛沫感染は比較的大きな飛沫が直接粘膜に付着することで感染するのに対し、空気感染はより微細な粒子(飛沫核)が空気中を漂い、それを吸い込むことで感染する。
次に同じ論点が出たら
結核の感染経路について問われた場合は「空気感染」を、治療法について問われた場合は「多剤併用療法」を選択する。
覚え方
結核の感染経路について問われた場合は「空気感染」を、治療法について問われた場合は「多剤併用療法」を選択する。
対になる知識
飛沫感染との区別が重要。飛沫感染は比較的大きな飛沫が直接粘膜に付着することで感染するのに対し、空気感染はより微細な粒子(飛沫核)が空気中を漂い、それを吸い込むことで感染する。
関連知識
結核の感染経路には空気感染の他に、稀ではあるが経口感染や接触感染の可能性もあるが、主要な経路は空気感染である。治療にはイソニアジド、リファンピシン、ピラジナミド、エタンブトールなどの抗結核薬が併用される。