鉄欠乏性貧血について正しいのはどれか。
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出典:公益財団法人東洋療法研修試験財団ホームページ(過去の試験問題等)。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は4番
解説
鉄欠乏性貧血は、体内の鉄貯蔵が枯渇しヘモグロビン合成が障害されることで生じる貧血である。鉄剤を投与すると、骨髄での赤血球産生が促進され、未熟な赤血球である網状赤血球が一時的に増加する。これは治療効果の指標となる。
選択肢ごとの解説
- 1. 鉄欠乏性貧血は、ヘモグロビン合成に必要な鉄が不足するため、赤血球が小さくなりヘモグロビン濃度も低下する。そのため、小球性低色素性貧血である。 正しくは:小球性貧血である。
- 2. 鉄欠乏性貧血では、ヘモグロビン合成が障害されるため、赤血球中のヘモグロビン量が減少し、赤血球の色が薄くなる。そのため、低色素性貧血である。 正しくは:低色素性貧血である。
- 3. 総鉄結合能(TIBC)は、血中の鉄を運搬するトランスフェリンの最大結合能を示す。鉄欠乏性貧血では、体内で鉄の需要が高まるため、トランスフェリンの合成が亢進し、結果として総鉄結合能は増加する。 正しくは:総鉄結合能は増加する。
- 4. 正解。鉄欠乏性貧血の患者に鉄剤を投与すると、骨髄での赤血球産生が活発になり、治療開始後数日から1週間程度で未熟な赤血球である網状赤血球が増加する。これは治療が奏効していることを示す最も早期の指標となる。
国試ポイント
鉄欠乏性貧血の病態生理、検査所見、治療法、および治療効果の判定指標を覚える。
混同注意
大球性貧血(巨赤芽球性貧血など)、正球性貧血(再生不良性貧血など)との鑑別。総鉄結合能(TIBC)の変動パターン。
次に同じ論点が出たら
鉄欠乏性貧血に関する問題では、小球性低色素性貧血であること、血清フェリチン低値、TIBC高値、血清鉄低値、そして鉄剤投与後の網状赤血球増加の有無を確認する。
覚え方
鉄欠乏性貧血に関する問題では、小球性低色素性貧血であること、血清フェリチン低値、TIBC高値、血清鉄低値、そして鉄剤投与後の網状赤血球増加の有無を確認する。
対になる知識
大球性貧血(巨赤芽球性貧血など)、正球性貧血(再生不良性貧血など)との鑑別。総鉄結合能(TIBC)の変動パターン。
関連知識
貧血の分類(形態学的、病態学的)、他の種類の貧血(巨赤芽球性貧血、溶血性貧血、再生不良性貧血、腎性貧血など)の鑑別診断、各貧血における検査所見の特性。