仰臥位の患者で股関節と膝関節をともに90度屈曲させ、そこから膝関節を徐々に伸展させた際に下肢後面に疼痛が走るかをみる徒手検査はどれか。
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正解は3番
解説
ラセーグテストは坐骨神経痛や腰椎椎間板ヘルニアなどの神経根症状を評価するための代表的な徒手検査法である。仰臥位の患者の股関節と膝関節をそれぞれ90度に屈曲させた状態から、骨盤を固定しつつ膝関節をゆっくりと伸展させていく。この操作により、坐骨神経の起源であるL4からS3の神経根や坐骨神経の幹が鋭く伸張され、神経領域に沿った放散痛や疼痛が再現される場合を陽性とする。神経組織の機械的過敏性を捉える上で極めて重要な検査手技である。
選択肢ごとの解説
- 1. 股関節を屈曲・外転・外旋位にして仙腸関節や股関節の痛みを誘発するテストであるため誤り。
- 2. 立位または座位で腰椎の後方回旋と側屈を行わせ、腰背部痛や下肢痛を誘発するテストであるため誤り。
- 3. 正解。ラセーグテストは坐骨神経痛や腰椎椎間板ヘルニアなどの神経根症状を評価するための代表的な徒手検査法である。仰臥位の患者の股関節と膝関節をそれぞれ90度に屈曲させた状態から、骨盤を固定しつつ膝関節をゆっくりと伸展させていく。この操作により、坐骨神経の起源であるL4からS3の神経根や坐骨神経の幹が鋭く伸張され、神経領域に沿った放散痛や疼痛が再現される場合を陽性とする。神経組織の機械的過敏性を捉える上で極めて重要な検査手技である。
- 4. 股関節屈曲拘縮を検査法であり、健側を胸部に引きつけて患側の代償をみるテストであるため誤り。
国試ポイント
神経根症状や坐骨神経のストレッチテストであるラセーグテスト(およびSLRテスト)の手技と陽性所見の組み合わせは頻出である。他検査(トーマステスト、パトリックテストなど)の手技と明確に区別できるようにする。
覚え方
ラセーグは「膝を伸ばしてラ(裸)セーグ(背臥位90度屈曲から伸展)」。
対になる知識
神経根・坐骨神経の伸張検査=ラセーグテスト・SLRテスト・ブラガードテスト・ボンネットテスト。 / 股関節・仙腸関節の可動域・拘縮検査=トーマステスト・パトリックテスト・オーバーテスト・エリーテスト。
関連知識
ラセーグテストに足関節の背屈を加えることで神経の緊張を高める検査をブラガードテストという。また、梨状筋の緊張による坐骨神経圧迫を確認するためにはボンネットテストが用いられる。