末梢神経とそれが支配する運動麻痺の組合せで正しいのはどれか。
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正解は3番
解説
尺骨神経は前腕の屈筋の一部および大半の手内肌(骨間筋、虫様筋の内側2個、母指内転筋、小指球筋など)を支配する。したがって、掌側骨間筋の麻痺は尺骨神経麻痺の代表的な運動障害の一つである。
選択肢ごとの解説
- 1. 母指内転筋は尺骨神経の支配である。正中神経は母指対立筋や短母指屈筋(浅頭)などを支配する。
- 2. 僧帽筋は副神経の支配であり、肩甲骨の挙上や内転を行う。本問の肩甲上神経は上腕骨頭に向かい、回旋筋腱板である棘上筋と棘下筋を支配するため、僧帽筋の支配神経としては誤りである。
- 3. 正解。尺骨神経は前腕の屈筋の一部および大半の手内肌(骨間筋、虫様筋の内側2個、母指内転筋、小指球筋など)を支配する。したがって、掌側骨間筋の麻痺は尺骨神経麻痺の代表的な運動障害の一つである。
- 4. 円回内筋は正中神経の支配であり、前腕の回内運動を行う。本問の橈骨神経は上腕三頭筋や腕橈骨筋、総指伸筋などの伸筋群を支配しており、障害されると下垂手を引き起こすため、円回内筋の支配神経としては誤りである。
国試ポイント
上肢の主要な末梢神経(尺骨神経・正中神経・橈骨神経・筋皮神経など)とその支配筋の組み合わせは国家試験の頻出テーマである。特に手内筋の神経支配の区別が問われやすい。
覚え方
手内筋の大半は尺骨神経(例外:正中神経は「お・た・さ(母指対立筋・短母指屈筋浅頭・虫様筋第1,2)」)
対になる知識
手内筋をはじめとする上肢の神経支配を対比して覚える。尺骨神経は、掌側骨間筋、背側骨間筋、虫様筋(第3・4)、母指内転筋、小指球筋などを支配する。これに対し、正中神経は母指対立筋、短母指屈筋(浅頭)、虫様筋(第1・2)などを支配しており、それぞれの神経がどの筋肉の運動を担っているかを明確に区別する必要がある。
関連知識
尺骨神経麻痺では環指・小指の伸展障害(鉤爪手)や、フロマン徴候(母指示指間の挟み保持困難)がみられる。手内筋の萎縮(骨間筋萎縮による骨間隙の凹み)も特徴的である。