膵癌のリスクファクターとして正しいのはどれか。
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出典:公益財団法人東洋療法研修試験財団ホームページ(過去の試験問題等)。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は4番
解説
糖尿病は膵癌のリスクファクターとして確立されています。糖尿病患者では、高血糖による細胞増殖促進、インスリン抵抗性によるインスリン様増殖因子-1(IGF-1)経路の活性化、慢性炎症などが膵癌の発生に寄与すると考えられています。特に、新規発症糖尿病は膵癌の早期発見の手がかりとなることがあります。
選択肢ごとの解説
- 1. 高血圧症は膵癌の直接的かつ強いリスクファクターとはされていません。一般的に心血管疾患のリスクファクターですが、膵癌との明確な因果関係は示されていません。 正しくは:喫煙、慢性膵炎、肥満、糖尿病などが膵癌のリスクファクターである。
- 2. 脂質異常症は膵癌の直接的かつ強いリスクファクターとはされていません。心血管疾患や非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)などのリスクファクターですが、膵癌との直接的な関連は限定的です。 正しくは:喫煙、慢性膵炎、肥満、糖尿病などが膵癌のリスクファクターである。
- 3. 高尿酸血症は膵癌の直接的かつ強いリスクファクターとはされていません。痛風や腎機能障害のリスクですが、膵癌との明確な関連は確立されていません。 正しくは:喫煙、慢性膵炎、肥満、糖尿病などが膵癌のリスクファクターである。
- 4. 正解。糖尿病は膵癌の確立されたリスクファクターです。高血糖状態やインスリン抵抗性が膵癌の発生・進展に関与すると考えられています。特に新規発症糖尿病は膵癌の早期発見の契機となることがあります。
国試ポイント
膵癌のリスクファクターは多岐にわたるが、特に糖尿病は重要な因子であり、国試で頻出である。新規発症糖尿病と膵癌の関係を理解することが求められる。
混同注意
生活習慣病全般が発癌リスクに関与するイメージがあるが、膵癌において高血圧症、脂質異常症、高尿酸血症は直接的かつ強いリスクファクターとはされていない。喫煙や慢性膵炎は膵癌の確実なリスクファクターとして知られている。
次に同じ論点が出たら
膵癌のリスクファクターを問う問題が出た場合、糖尿病(特に新規発症糖尿病)を第一に検討する。その他の生活習慣病(高血圧症、脂質異常症、高尿酸血症)は直接的な強いリスクファクターではないことを判断基準とする。
覚え方
膵癌のリスクファクターを問う問題が出た場合、糖尿病(特に新規発症糖尿病)を第一に検討する。その他の生活習慣病(高血圧症、脂質異常症、高尿酸血症)は直接的な強いリスクファクターではないことを判断基準とする。
対になる知識
生活習慣病全般が発癌リスクに関与するイメージがあるが、膵癌において高血圧症、脂質異常症、高尿酸血症は直接的かつ強いリスクファクターとはされていない。喫煙や慢性膵炎は膵癌の確実なリスクファクターとして知られている。
関連知識
膵癌のその他のリスクファクター:喫煙、慢性膵炎、家族歴、肥満、BRCA2遺伝子変異。新規発症糖尿病の約1%に膵癌が見つかるとも言われている。