嚥下障害患者に対して直接嚥下訓練を行う職種はどれか。
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出典:公益財団法人東洋療法研修試験財団ホームページ(過去の試験問題等)。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は3番
解説
言語聴覚士は、嚥下機能の評価(VF検査、VE検査など)に基づき、摂食・嚥下障害の患者に対して、舌や咽頭の運動訓練、食物形態の調整、姿勢指導など、直接的な嚥下訓練を専門的に実施し、安全な経口摂取を支援する医療専門職である。これは言語聴覚士法に定められた業務範囲に属する。
選択肢ごとの解説
- 1. 理学療法士は、主に運動療法や物理療法を通じて、起居動作、歩行などの基本動作能力の回復・維持を専門とする職種であり、直接的な嚥下機能訓練は専門外である。 正しくは:理学療法士は、主に臥床期間中の廃用症候群予防や、離床、座位保持能力の改善など、摂食嚥下に必要な全身状態の管理や姿勢調整に間接的に関わる。
- 2. 作業療法士は、身体または精神に障害のある者に対し、主としてその応用的動作能力または社会的適応能力の回復を図るため、作業活動を用いて治療、指導及び援助を行う専門職であり、直接的な嚥下機能訓練は専門外である。 正しくは:作業療法士は、食具の選択や食事環境の調整、セルフケアとしての口腔ケア指導など、摂食嚥下に関連する日常生活動作の側面から間接的に関わる。
- 3. 正解。言語聴覚士は、失語症、構音障害、音声障害、および摂食・嚥下障害を持つ患者に対し、その機能の評価・訓練・指導を行う専門職である。嚥下障害患者に対して、舌・口唇・軟口蓋・咽頭筋群の機能訓練、嚥下反射促進手技、食形態の調整指導、食事姿勢の指導など、直接的な嚥下訓練を実施する。
- 4. 義肢装具士は、医師の指示に基づき、義肢や装具の製作および身体への適合を行う専門職であり、嚥下機能訓練は専門外である。 正しくは:義肢装具士は、義肢(人工の足や腕など)や装具(コルセット、サポーターなど)を製作し、身体機能の補完や改善を図る。
国試ポイント
摂食嚥下障害のリハビリテーションにおける多職種連携とその役割分担、特に言語聴覚士の専門性と業務内容を理解することが重要である。
混同注意
摂食嚥下訓練には多職種が関わるが、直接的な嚥下運動の訓練や口腔機能の専門的な介入は言語聴覚士の主要な業務である。理学療法士は全身の運動機能、作業療法士は日常生活活動(ADL)への応用が主眼であり、直接的な嚥下機能訓練は専門外である。
次に同じ論点が出たら
今後同様の問題が出題された場合、嚥下機能そのものへの直接的な介入や訓練を問う設問であれば、言語聴覚士を選択する。全身の運動機能や基本動作の改善であれば理学療法士、日常生活動作への応用や高次脳機能障害への介入であれば作業療法士と判断する。
覚え方
今後同様の問題が出題された場合、嚥下機能そのものへの直接的な介入や訓練を問う設問であれば、言語聴覚士を選択する。全身の運動機能や基本動作の改善であれば理学療法士、日常生活動作への応用や高次脳機能障害への介入であれば作業療法士と判断する。
対になる知識
摂食嚥下訓練には多職種が関わるが、直接的な嚥下運動の訓練や口腔機能の専門的な介入は言語聴覚士の主要な業務である。理学療法士は全身の運動機能、作業療法士は日常生活活動(ADL)への応用が主眼であり、直接的な嚥下機能訓練は専門外である。
関連知識
摂食嚥下リハビリテーションに関わる職種としては、医師(診断・治療方針決定)、歯科医師(口腔ケア・義歯調整)、看護師(食事介助・口腔ケア)、管理栄養士(栄養管理・食事内容の提案)なども挙げられる。それぞれの専門性を理解し、チーム医療として連携することが重要である。