下肢内側を上行し、陰毛部に入り生殖器をめぐる経脈はどれか。
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正解は4番
解説
足の厥陰肝経は、足の拇指外側の爪甲根部(大敦)から起こり、下肢内側を上行して、陰毛部に入り、生殖器をめぐり、腹部を経て肝に属し胆を絡う流注を持つ。生殖器を通る特徴的な下肢の三陰経として重要である。
選択肢ごとの解説
- 1. 足の太陰脾経は足の拇指内側から下肢内側を上行し、腹部を経て舌に散布するが、生殖器を直接めぐることはない。
- 2. 足の少陰腎経は足底から下肢内側を上行し、脊柱を挟み腎に属し、腹部を経て舌根に至るが、生殖器をめぐる記述は肝経の特徴である。
- 3. 足の陽明胃経は頭面部から顔面、胸腹部を経て下肢の前外側を下行する経脈であり、生殖器をめぐる流注はない。
- 4. 正解。足の厥陰肝経は、足の拇指外側の爪甲根部(大敦)から起こり、下肢内側を上行して、陰毛部に入り、生殖器をめぐり、腹部を経て肝に属し胆を絡う流注を持つ。生殖器を通る特徴的な下肢の三陰経として重要である。
国試ポイント
足の厥陰肝経が「生殖器をめぐる」という流注上の特徴は、婦人科疾患や生殖器疾患の病証と結びつけて国家試験に頻出する。
覚え方
肝経=生殖器をぐるりとめぐる(肝心な生殖器)
対になる知識
下肢内側を上行する三陰経として、腹部を経て舌に至る足の太陰脾経、腹部から舌根に至る足の少陰腎経、そして陰毛部に入り生殖器をめぐって肝に至る足の厥陰肝経がある。それぞれの経脈が循行部位に応じた特有の臓腑症状や経絡症状を引き起こす。
関連知識
肝は東洋医学において「疏泄を主る」「蔵血を主る」などの生理作用を統括している。そのため足の厥陰肝経の異常は、月経不順、下腹部痛、ヘルニアなどの生殖器・婦人科領域の疾患や、精神的ストレスに起因する情緒不安定などの症状をしばしば引き起こす。