下肢切断で断端包帯を用いた管理の目的として正しいのはどれか。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:公益財団法人東洋療法研修試験財団ホームページ(過去の試験問題等)。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は1番
解説
下肢切断後の断端包帯は、患部の適切な圧迫により組織間液の貯留を防ぎ、浮腫を効果的に抑制します。これにより、断端の成熟を促進し、将来の義足装着に向けた準備を整える重要な役割を果たします。
選択肢ごとの解説
- 1. 正解。断端包帯の主たる目的は、患部への適切な圧迫により組織間液の貯留を防ぎ、浮腫の発生や増悪を予防することです。これにより、断端の成熟を促進し、義足装着に適した形状に整えます。
- 2. 断端包帯は圧迫により浮腫を軽減しますが、直接的な創部痛の軽減を主目的とするものではありません。疼痛管理には鎮痛薬の使用や神経ブロックなどが用いられます。 正しくは:創部痛の軽減には、鎮痛薬の投与や神経ブロック、非薬物療法(冷却、リラクゼーションなど)が主として用いられる。
- 3. 断端包帯は断端の圧迫・形成を目的としており、患側の筋力強化に直接的な効果はありません。筋力強化は理学療法における運動療法によって行われます。 正しくは:患側の筋力強化には、理学療法士による段階的な運動療法、抵抗運動、装具を用いた訓練などが行われる。
- 4. 断端包帯は創部を保護しますが、感染予防の主目的は清潔操作、適切な創処置、必要に応じた抗菌薬の使用です。包帯自体に直接的な抗菌作用はありません。 正しくは:創部感染の予防には、創部の清潔保持、消毒、無菌操作、適切な創ドレッシング材の使用、必要に応じた抗菌薬の投与が行われる。
国試ポイント
断端包帯の主目的は浮腫予防と断端の成熟促進であることを理解する。
混同注意
断端包帯は疼痛管理や筋力強化、感染予防に直接的な主目的を持たない点で、他の医療処置の目的と混同しやすい。
次に同じ論点が出たら
今後、断端包帯の目的を問う問題が出た場合は、まず浮腫予防、次に断端の成熟(形成)を促進する目的であることを判断基準とする。
覚え方
今後、断端包帯の目的を問う問題が出た場合は、まず浮腫予防、次に断端の成熟(形成)を促進する目的であることを判断基準とする。
対になる知識
断端包帯は疼痛管理や筋力強化、感染予防に直接的な主目的を持たない点で、他の医療処置の目的と混同しやすい。
関連知識
断端管理には、断端包帯による圧迫療法の他に、断端の清潔保持、適切な体位、ROM運動などが含まれる。これらは複合的に機能し、義足装着準備を円滑に進める。