関節リウマチによる変形で最も適切なのはどれか。
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出典:公益財団法人東洋療法研修試験財団ホームページ(過去の試験問題等)。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は3番
解説
関節リウマチは全身性の炎症性疾患であり、特に滑膜を有する関節に好発します。頸椎では環軸関節の滑膜炎により靭帯の脆弱化や骨破壊が進行し、上位頸椎の不安定性(環軸椎亜脱臼)を引き起こすことが最も特徴的かつ重篤な変形の一つです。これにより脊髄圧迫のリスクが生じ、神経症状を呈することがあります。
選択肢ごとの解説
- 1. 反張膝は膝関節が過伸展する状態であり、関節リウマチによっても起こり得ますが、最も特徴的または頻度の高い変形ではありません。変形性膝関節症や神経疾患、先天性疾患など、より多くの原因で生じます。 正しくは:関節リウマチでは膝関節の滑膜炎による疼痛や変形はよく見られますが、反張膝は特徴的なものではありません。
- 2. 翼状肩甲は肩甲骨が背中から浮き上がる状態を指し、前鋸筋麻痺や僧帽筋麻痺など神経麻痺が主な原因です。関節リウマチによる直接的な特徴的変形ではありません。 正しくは:翼状肩甲は神経麻痺(長胸神経麻痺による前鋸筋麻痺が最も一般的)や筋力低下によって生じます。
- 3. 正解。環軸椎亜脱臼は、関節リウマチによる頸椎病変の中で最も重篤かつ特徴的な変形であり、環軸関節の滑膜炎による靭帯破壊と骨融解により上位頸椎の不安定性が生じるため、正しいです。
- 4. 内反尖足は足関節が底屈位で内側に傾いた状態を指し、脳卒中後の痙性麻痺や脳性麻痺、シャルコー・マリー・トゥース病などの神経筋疾患でよく見られます。関節リウマチでは足関節の変形として、扁平足や外反母趾などが特徴的ですが、内反尖足は一般的ではありません。 正しくは:内反尖足は神経麻痺や脳疾患による痙性により生じることが多いです。関節リウマチでは足関節の変形として、扁平足や外反母趾がよく見られます。
国試ポイント
関節リウマチに特徴的な合併症として、環軸椎亜脱臼を必ず覚えること。また、変形性関節症など他の関節疾患との鑑別点を理解することが重要です。
混同注意
環軸椎亜脱臼は、外傷性亜脱臼や先天性疾患(ダウン症など)による亜脱臼と混同しやすいですが、関節リウマチに伴うものは炎症による靭帯破壊が主因であり、病態が異なります。
次に同じ論点が出たら
関節リウマチに関する問題で、骨関節の変形に関する選択肢が出た場合、環軸椎亜脱臼は特に重要度が高い選択肢であるため、脊髄症状や頭頸部の不安定性を示唆する記述がないかを確認して判断します。
覚え方
関節リウマチに関する問題で、骨関節の変形に関する選択肢が出た場合、環軸椎亜脱臼は特に重要度が高い選択肢であるため、脊髄症状や頭頸部の不安定性を示唆する記述がないかを確認して判断します。
対になる知識
環軸椎亜脱臼は、外傷性亜脱臼や先天性疾患(ダウン症など)による亜脱臼と混同しやすいですが、関節リウマチに伴うものは炎症による靭帯破壊が主因であり、病態が異なります。
関連知識
関節リウマチでは、頸椎以外にも手指の尺側偏位、スワンネック変形、ボタン穴変形、膝関節のX脚変形、足趾のMTP関節亜脱臼などの特徴的な変形が見られます。環軸椎亜脱臼がある場合、挿管時の注意や術前評価が非常に重要になります。