縦隔腫瘍でみられるのはどれか。
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出典:公益財団法人東洋療法研修試験財団ホームページ(過去の試験問題等)。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は4番
解説
縦隔腫瘍、特に肺尖部のPancoast腫瘍などでは、交感神経幹の圧迫や浸潤によって、同側の交感神経機能が障害されます。これにより、眼瞼下垂、縮瞳、発汗低下を主徴とするホルネル症候群が発現します。これらの症状は、交感神経が支配する平滑筋や汗腺の機能不全によるものです。
選択肢ごとの解説
- 1. 眼振は、前庭系、小脳、脳幹の異常などで見られる異常眼球運動であり、縦隔腫瘍の直接的な症状ではありません。 正しくは:眼振は平衡機能や中枢神経系の異常で生じる。
- 2. ベル現象は、眼輪筋が障害され、閉瞼しようとすると眼球が上転する現象で、顔面神経麻痺で認められます。縦隔腫瘍の症状ではありません。 正しくは:ベル現象は顔面神経麻痺で認められる。
- 3. 眼球突出は、甲状腺機能亢進症(バセドウ病)や眼窩内腫瘍などで見られる症状であり、縦隔腫瘍の直接的な症状ではありません。 正しくは:眼球突出は甲状腺機能亢進症や眼窩内腫瘍で認められる。
- 4. 正解。縦隔腫瘍、特に肺尖部腫瘍(Pancoast腫瘍)では、交感神経幹が圧迫・浸潤されることにより、同側の眼瞼下垂、縮瞳、無汗症を特徴とするホルネル症候群を呈します。
国試ポイント
縦隔腫瘍、特に肺尖部腫瘍とホルネル症候群の関連性を理解することが重要です。交感神経系の解剖学と生理学、そしてその障害によって生じる症状を結びつけて記憶しましょう。
混同注意
ホルネル症候群は、眼瞼下垂や縮瞳を呈するため、動眼神経麻痺(眼瞼下垂、散瞳)や重症筋無力症(眼瞼下垂)と混同しやすいですが、縮瞳の有無や他の自律神経症状(発汗低下)の有無で鑑別します。
次に同じ論点が出たら
縦隔腫瘍、特に肺尖部腫瘍の症例で、眼瞼下垂、縮瞳、発汗低下のいずれかの症状が提示された場合、ホルネル症候群を第一に疑い、その原因として縦隔腫瘍を鑑別診断として想起できるか。
覚え方
縦隔腫瘍、特に肺尖部腫瘍の症例で、眼瞼下垂、縮瞳、発汗低下のいずれかの症状が提示された場合、ホルネル症候群を第一に疑い、その原因として縦隔腫瘍を鑑別診断として想起できるか。
対になる知識
ホルネル症候群は、眼瞼下垂や縮瞳を呈するため、動眼神経麻痺(眼瞼下垂、散瞳)や重症筋無力症(眼瞼下垂)と混同しやすいですが、縮瞳の有無や他の自律神経症状(発汗低下)の有無で鑑別します。
関連知識
ホルネル症候群は、脳幹病変、脊髄損傷、頚部交感神経節の障害(外傷、手術、腫瘍)など、交感神経経路のどこかで障害が起こっても生じます。小児では神経芽腫の兆候であることもあります。