「45歳の男性。長時間の座位により右下肢痛が生じるようになったため整形外科を受診し、腰椎椎間板ヘルニアと診断された。右の片脚立ちで踵の挙上ができなかった。」 感覚鈍麻が疑われる部位はどれか。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:公益財団法人東洋療法研修試験財団ホームページ(過去の試験問題等)。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は1番
解説
足底は、糖尿病性神経障害などで感覚鈍麻が生じやすい部位です。特に末梢神経障害は、軸索の長さが長いため遠位部から障害されやすく、足底は症状が出やすい代表的な部位です。
選択肢ごとの解説
- 1. 正解。糖尿病性神経障害などの末梢神経障害では、軸索の長い神経から障害されやすく、足底は代表的な感覚鈍麻の好発部位です。左右対称性の手袋靴下型感覚障害の一部として現れます。
- 2. 足背中央も感覚鈍麻が生じうる部位ではありますが、足底に比べて糖尿病性神経障害の初期や典型的な好発部位としては優先度が低いです。深腓骨神経の支配領域の一部ではあるが、問題文は一般的な感覚鈍麻が疑われる部位を問うている。 正しくは:足底の方がより典型的かつ早期の好発部位である。
- 3. 下腿内側は、脛骨神経や伏在神経の支配領域ですが、末梢神経障害の初期に足底より先に感覚鈍麻が生じることは稀です。あくまでも足底の方が優先的に障害されます。 正しくは:末梢神経障害では遠位部から障害されるため、足底の方がより典型的である。
- 4. 大腿前面は、大腿神経の支配領域であり、体幹に近い部位です。末梢神経障害では遠位部(足や手)から障害されるのが一般的であるため、大腿前面に初期から感覚鈍麻が見られることは極めて稀です。大腿神経の障害であれば、特定の分布で感覚障害が生じる可能性がありますが、問題文は一般的な感覚鈍麻を問うているため不適切です。 正しくは:末梢神経障害では足底など遠位部から障害されるのが一般的である。
国試ポイント
糖尿病性神経障害における感覚鈍麻の好発部位とその機序を理解すること。
混同注意
感覚鈍麻の部位と原因疾患を混同しやすい。足底の感覚鈍麻は、糖尿病性神経障害、アルコール性神経障害、ビタミン欠乏など様々な末梢神経障害でみられるが、国試では糖尿病性神経障害との関連で出題されることが多い。
次に同じ論点が出たら
今後同様の問題が出題された場合、感覚鈍麻の部位が末梢神経障害の特徴的な分布(手袋靴下型)であるか、あるいは特定の神経支配領域であるかを判断する。
覚え方
今後同様の問題が出題された場合、感覚鈍麻の部位が末梢神経障害の特徴的な分布(手袋靴下型)であるか、あるいは特定の神経支配領域であるかを判断する。
対になる知識
感覚鈍麻の部位と原因疾患を混同しやすい。足底の感覚鈍麻は、糖尿病性神経障害、アルコール性神経障害、ビタミン欠乏など様々な末梢神経障害でみられるが、国試では糖尿病性神経障害との関連で出題されることが多い。
関連知識
糖尿病性神経障害は、左右対称性の手袋靴下型感覚障害が特徴的です。自律神経障害(起立性低血圧、排尿障害など)、運動神経障害も合併することがあります。