「18歳の男性。背が高く痩せている。突然、右胸の痛みと息切れを感じた。」 最初に行う検査はどれか。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:公益財団法人東洋療法研修試験財団ホームページ(過去の試験問題等)。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は3番
解説
胸部単純エックス線検査は、胸痛や呼吸困難などの呼吸器症状を訴える患者において、肺炎、気胸、胸水、心拡大などの基本的な胸部疾患を迅速にスクリーニングできる非侵襲的な検査であり、他の高価な検査の前にまず行うべきである。特に救急外来での初期評価において非常に有用である。
選択肢ごとの解説
- 1. 血液生化学検査は全身状態の把握や炎症の有無などを評価するが、胸部病変の局在や形態学的情報を直接得るための初期検査としては優先度が低い。特に緊急性を要する胸部症状のスクリーニングには向かない。 正しくは:胸部単純エックス線検査。
- 2. 呼吸機能検査は、気管支喘息やCOPDなどの慢性呼吸器疾患の診断や病態評価、重症度判定に用いられるが、胸部症状がある場合の急性期における初期の画像スクリーニングとしては適切ではない。呼吸機能検査で異常が出る病変でも、まずはエックス線検査で形態学的異常の有無を確認する。 正しくは:胸部単純エックス線検査。
- 3. 正解。胸部単純エックス線検査は、肺炎、気胸、胸水、心拡大などの基本的な胸部疾患を迅速にスクリーニングできる非侵襲的な検査であり、放射線被曝量や費用も比較的低く、胸部症状がある場合の初期検査として最も適切である。
- 4. 胸部単純CT検査は、胸部単純エックス線検査よりも詳細な画像情報が得られるが、放射線被曝量が大きく、費用も高いため、初期スクリーニングとしてではなく、エックス線検査で異常が疑われた場合や、より詳細な評価が必要な場合に選択される。いきなり行う検査としては適切ではない。 正しくは:胸部単純エックス線検査。
国試ポイント
呼吸器症状や胸部症状がある場合の初期検査の選択。特に緊急性を要する場合のスクリーニング検査の優先順位。
混同注意
胸部単純CT検査と胸部単純エックス線検査の使い分け。CTはより詳細な情報が得られるが、放射線被曝量が多く、費用も高いため、初期スクリーニングとしてはエックス線検査が優先される。
次に同じ論点が出たら
呼吸器症状・胸部症状が主訴の場合、まず非侵襲的で迅速なスクリーニング検査として胸部単純エックス線検査が適切であるかを判断する。次に、その結果や臨床症状から精密検査(CTなど)の必要性を検討する。
覚え方
呼吸器症状・胸部症状が主訴の場合、まず非侵襲的で迅速なスクリーニング検査として胸部単純エックス線検査が適切であるかを判断する。次に、その結果や臨床症状から精密検査(CTなど)の必要性を検討する。
対になる知識
胸部単純CT検査と胸部単純エックス線検査の使い分け。CTはより詳細な情報が得られるが、放射線被曝量が多く、費用も高いため、初期スクリーニングとしてはエックス線検査が優先される。
関連知識
胸部単純エックス線検査で異常が見られた場合や、臨床症状とエックス線所見が一致しない場合、あるいはより詳細な評価が必要な場合に胸部CT検査が検討される。呼吸機能検査は慢性呼吸器疾患の診断や病態評価に用いられ、血液生化学検査は全身状態の把握や炎症の有無などを評価するが、初期の局所病変のスクリーニングとしては胸部エックス線検査が優先される。