過活動膀胱の患者に対する治療で、脊髄排尿中枢を介した治療穴として最も適切なのはどれか。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:公益財団法人東洋療法研修試験財団ホームページ(過去の試験問題等)。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は4番
解説
過活動膀胱は、不随意な膀胱収縮により尿意切迫感、頻尿、夜間頻尿を呈する病態です。排尿は脳と脊髄(特に仙髄の排尿中枢S2-4)によって制御されており、骨盤神経を介して膀胱機能が調整されます。中髎(ちゅうりょう)は仙骨孔に位置し、仙髄神経節に近接するため、ここへの刺激は排尿中枢を介した膀胱機能の調整に直接作用し、過活動膀胱の症状緩和に最も効果が期待できます。
選択肢ごとの解説
- 1. 関元兪は第5腰椎棘突起下縁の外方1寸5分に位置し、大腸兪とほぼ同高です。排尿中枢よりも上位に位置し、主に消化器系の調整や腰痛に用いられます。過活動膀胱への直接的な効果は中髎に劣ります。 正しくは:関元兪は消化器症状や腰痛に用いられることが多いです。
- 2. 五枢は下腹部、臍下3寸、側腹筋群に位置します。主に婦人科疾患や腸の不調に用いられるツボであり、脊髄排尿中枢を介した排尿機能の調整とは直接的な関連が薄いです。 正しくは:五枢は婦人科疾患や腸の症状に用いられます。
- 3. 志室は第2腰椎棘突起下縁の外方3寸に位置し、腎兪の外方にあります。腎臓の機能に関連するツボですが、仙髄の排尿中枢とは距離が離れており、過活動膀胱への直接的なアプローチとしては中髎がより適切です。 正しくは:志室は腎臓の機能調整や腰部の症状に用いられます。
- 4. 正解。中髎は第3仙骨孔に位置します。この部位は仙髄(S2-4)に近く、排尿中枢に直接的な影響を与えることが可能です。過活動膀胱の症状緩和には、脊髄排尿中枢を介した神経調整が重要であるため、中髎は最も適切な治療穴となります。
国試ポイント
過活動膀胱の治療における脊髄排尿中枢へのアプローチと、その治療穴の解剖学的知識を問うています。特に仙骨部のツボと排尿機能の関連性が重要です。
混同注意
仙骨部のツボは複数あり、それぞれが排尿機能に影響を与えますが、特に中髎は排尿中枢(仙髄)に最も近い治療穴として区別して覚える必要があります。
次に同じ論点が出たら
同様の問題が出た場合、脊髄排尿中枢(仙髄S2-4)に最も近いツボはどれかという視点で判断します。
覚え方
同様の問題が出た場合、脊髄排尿中枢(仙髄S2-4)に最も近いツボはどれかという視点で判断します。
対になる知識
仙骨部のツボは複数あり、それぞれが排尿機能に影響を与えますが、特に中髎は排尿中枢(仙髄)に最も近い治療穴として区別して覚える必要があります。
関連知識
排尿中枢は仙髄S2-4に位置し、骨盤神経を介して膀胱の収縮を、陰部神経を介して外尿道括約筋の弛緩を支配します。仙骨神経ブロックや仙骨神経刺激療法も過活動膀胱の治療に応用されます。