関節リウマチに特徴的な頸椎の病変として生じやすいのはどれか。
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正解は1番
解説
関節リウマチでは滑膜炎が全身の関節に生じるが、頸椎上位に波及すると第一頸椎(アトラス)と第二頸椎(軸椎)の間にある環軸関節に不安定性を生じ、亜脱臼をきたすことがある。これが進行すると脊髄や椎骨動脈を圧迫し、重篤な神経症状を引き起こすリスクがある。
選択肢ごとの解説
- 1. 正解。関節リウマチでは滑膜炎が全身の関節に生じるが、頸椎上位に波及すると第一頸椎(アトラス)と第二頸椎(軸椎)の間にある環軸関節に不安定性を生じ、亜脱臼をきたすことがある。これが進行すると脊髄や椎骨動脈を圧迫し、重篤な神経症状を引き起こすリスクがある。
- 2. 腕神経叢引き抜き損傷は、バイク事故などで肩が強く下方に牽引されることなどによって生じる末梢神経の重度外傷である。
- 3. 胸鎖関節脱臼は主に外傷性やスポーツ外傷などに伴うものであり、関節リウマチの代表的な特徴的合併症ではない。
- 4. 仙腸関節の強直は、強直性脊椎炎などの脊椎関節炎に特徴的な所見であり、関節リウマチの主たる病変部位ではない。
国試ポイント
関節リウマチの関節症状として、末梢の多発性関節炎だけでなく、頸椎病変としての環軸関節亜脱臼が脊髄圧迫のリスクとして重要視される点を問う。
覚え方
「リウマチの頸椎といえば環軸関節亜脱臼」とワンセットで記憶する。
対になる知識
関節リウマチにおける代表的な関節病変として、四肢末梢の手指関節に生じるMP関節の尺側偏位、ボタン穴変形、スワンネック変形などの変形が挙げられる。これに対して、中軸関節である頸椎領域においては環軸関節亜脱臼が特異的かつ高頻度に出現するため、四肢の末梢病変と体幹・脊椎の重篤な合併症を対比して覚えることが国試対策として極めて重要である。
関連知識
関節リウマチに伴う環軸関節亜脱臼は、上位頸椎の靭帯や骨破壊によって、第1頸椎(環椎)に対して第2頸椎(軸椎)が前方にズレる病態である。この亜脱臼が存在すると、頸部の過度な屈曲操作によって脊髄が圧迫され、四肢麻痺や呼吸障害などの重篤な神経学的合併症を誘発する危険性がある。そのため、施術やマッサージ、リハビリテーションを行う際には、頸部の不適切な他動運動を絶対に避ける必要がある。