次の文で示す経脈病証はどれか。「55歳の女性。3週間前に肩の上部から上肢後面が痛み始めた。1週間前から耳の後ろと目尻が痛む。汗をかきやすい。」
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:公益財団法人東洋療法研修試験財団ホームページ(過去の試験問題等)。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は4番
解説
手の少陽経(三焦経)は、肩上部、上肢後面、耳の後ろ、目尻(外眼角)を循行しており、これらの部位の痛みは手の少陽経の経脈病証の特徴的な症状である。特に、肩から上肢後面の痛み、耳後部痛、目尻の痛みは少陽経の典型的な走行経路に一致する。
選択肢ごとの解説
- 1. 手の太陰経(肺経)は、胸部から上肢前面橈側を循行し、肩の上部から上肢後面、耳の後ろ、目尻の痛みとは一致しない。 正しくは:手の太陰経の病証であれば、咳、喘息、胸痛、肩から前腕橈側にかけての痛みやしびれなどが主な症状となる。
- 2. 手の少陰経(心経)は、腋窩から上肢内側後縁、小指に至る経脈であり、肩の上部から上肢後面、耳の後ろ、目尻の痛みとは一致しない。 正しくは:手の少陰経の病証であれば、心臓の動悸、胸部の不快感、咽喉の乾燥、腋窩から上肢内側後縁にかけての痛みやしびれなどが主な症状となる。
- 3. 手の太陽経(小腸経)は、肩甲骨部から上肢後面尺側、小指に至る経脈であり、肩上部、上肢後面の一部の痛みは共通するが、耳の後ろや目尻の痛みは主症状ではない。 正しくは:手の太陽経の病証であれば、肩甲部の痛み、首から肩の後ろ、肘、尺骨神経沿いの痛みなどが典型的であり、耳の後ろや目尻の痛みは含まれないか、含まれても副次的な症状となる。
- 4. 正解。手の少陽経(三焦経)は、外眼角、耳の後ろ、肩上部、上肢後面(腕の外側中央)を循行しており、問題文に記載された「肩の上部から上肢後面」「耳の後ろ」「目尻」の痛みと完全に一致するため、最も適切な選択肢である。
国試ポイント
経脈の循行経路と、それに対応する主な経脈病証を正確に覚えることが重要である。特に頭部、顔面、四肢の主要な走行経路は頻出する。
混同注意
各経脈の循行範囲が似ているため、それぞれの詳細な走行経路を混同しやすい。特に「肩」や「上肢」の痛みでも、どの部位の痛みがどの経脈に対応するかを詳細に覚える必要がある。また、正経十二経脈だけでなく、奇経八脈の走行も一部混同しやすい。
次に同じ論点が出たら
同様の問題が出た場合は、まず痛みの部位が経脈の走行経路とどのように一致するかを詳細に確認する。特に、問題文中の複数の痛みの部位が示す共通の経脈を見つけることが判断の鍵となる。
覚え方
同様の問題が出た場合は、まず痛みの部位が経脈の走行経路とどのように一致するかを詳細に確認する。特に、問題文中の複数の痛みの部位が示す共通の経脈を見つけることが判断の鍵となる。
対になる知識
各経脈の循行範囲が似ているため、それぞれの詳細な走行経路を混同しやすい。特に「肩」や「上肢」の痛みでも、どの部位の痛みがどの経脈に対応するかを詳細に覚える必要がある。また、正経十二経脈だけでなく、奇経八脈の走行も一部混同しやすい。
関連知識
足の少陽経(胆経)も側頭部や外眼角、肩部を循行するため、その関連性や鑑別点も理解しておくと良い。また、各経脈の「気」の病証(虚実)や臓腑病証との関連性も深掘りして学習すると理解が深まる。