腹部エックス線検査が評価するのに最も有用な病態はどれか。
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正解は4番
解説
腹部エックス線(単純X線)検査は、放射線を用いて腹部全体の構造を簡易的に写し出す検査である。消化管内のガス分布、腸管の拡張、鏡面形成(レベル)の有無、また一部の石灰化病変や遊離ガス(穿孔)などを評価するのに極めて有用であり、特に急性腹症の原因となる腸閉塞のスクリーニングに欠かせない。
選択肢ごとの解説
- 1. 胃潰瘍は胃粘膜の欠損を伴う病変であり、診断には上部消化管内視鏡検査(胃カメラ)や上部消化管造影検査が用いられ、単純エックス線では直接描出できない。
- 2. 心筋梗塞は心臓の虚血性疾患であり、診断には心電図検査や血中心筋逸脱酵素の測定、心エコーなどが用いられ、腹部エックス線検査では評価できない。
- 3. 胆石症は胆嚢や胆管内の結石であり、カルシウム含有量が少ないコレステロール結石などは腹部エックス線では描出されにくいため、腹部超音波検査が第一選択となる。
- 4. 正解。腹部エックス線(単純X線)検査は、放射線を用いて腹部全体の構造を簡易的に写し出す検査である。消化管内のガス分布、腸管の拡張、鏡面形成(レベル)の有無、また一部の石灰化病変や遊離ガス(穿孔)などを評価するのに極めて有用であり、特に急性腹症の原因となる腸閉塞のスクリーニングに欠かせない。
国試ポイント
腹部エックス線検査の適応として「腸閉塞(イレウス)」や「消化管穿孔による遊離ガス」の検出は国家試験で頻出であるため、超音波やCTとの役割の違いを整理しておくこと。
覚え方
腹部レントゲンといえば「ガス・イレウス・結石(一部)・穿孔(遊離ガス)」の4大キーワードをセットで覚える。
対になる知識
腹部超音波検査=肝臓・胆嚢・膵臓・腎臓・脾臓・膀胱などの実質臓器および液体の評価 / 腹部エックス線検査=消化管のガス分布・腸閉塞・腹部石灰化病変・遊離ガス像の評価
関連知識
腹部CT検査は、より詳細な実質臓器の病変や腹腔内出血、外傷による臓器損傷などを立体的に評価できるが、被曝を伴う。MRI検査は軟部組織の描出に優れ、胆道系や膵臓の病変評価に用いられる。