経穴の部位で正しいのはどれか。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:公益財団法人東洋療法研修試験財団ホームページ(過去の試験問題等)。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は2番
解説
天牖(てんゆう)は、下顎角の後下方、乳様突起の先端と同じ高さで、胸鎖乳突筋の後縁にある陥凹部に位置します。この部位は、胸鎖乳突筋と僧帽筋の間で、後頭下筋群の起始部に近く、頸部の可動性や神経血管束との関連が深いことから、国試では正確な解剖学的ランドマークを問われることが多いです。
選択肢ごとの解説
- 1. 天衝(てんしょう)は、乳様突起の後方、髪際から2寸上、完骨の後方に位置します。選択肢の説明とは異なります。 正しくは:天衝は、耳尖の直上ではなく、乳様突起の後方、髪際から2寸上にある。
- 2. 正解。天牖(てんゆう)は、下顎角と同じ高さ(乳様突起の先端と同じ高さ)、胸鎖乳突筋の後縁にある陥凹部に位置し、これは正しい記述です。
- 3. 天容(てんよう)は、下顎角の後方で、胸鎖乳突筋の前縁に位置します。選択肢は胸鎖乳突筋の後縁と記述しており誤りです。また、甲状軟骨上縁と同じ高さというのも不正確です。 正しくは:天容は、胸鎖乳突筋の前縁、下顎角の後方に位置する。
- 4. 天鼎(てんてい)は、鎖骨上窩の上方、喉頭隆起(甲状軟骨上縁)と同じ高さで、胸鎖乳突筋の後縁に位置します。輪状軟骨と同じ高さや、胸鎖乳突筋の前縁とする記述は誤りです。 正しくは:天鼎は、喉頭隆起(甲状軟骨上縁)と同じ高さ、胸鎖乳突筋の後縁に位置する。
国試ポイント
頸部の経穴は、隣接する解剖学的ランドマーク(骨、筋、軟骨、髪際など)を正確に把握し、その相対的な位置関係で覚えることが重要です。特に天字のつく経穴は多く、混同しやすいので注意が必要です。
混同注意
天牖と天容、天衝、天鼎といった「天」のつく経穴は、頸部の比較的近い部位に点在し、それぞれ胸鎖乳突筋や顎骨、軟骨といったランドマークとの位置関係が異なるため、混同しやすいです。イラストや模型で位置を確認しながら覚えることが有効です。
次に同じ論点が出たら
頸部の経穴の問題が出題されたら、まず各経穴がどのランドマーク(下顎角、乳様突起、胸鎖乳突筋、甲状軟骨、輪状軟骨など)の、どの方向(前方、後方、上方、下方、縁、陥凹部)に位置するかを確認し判断します。
覚え方
頸部の経穴の問題が出題されたら、まず各経穴がどのランドマーク(下顎角、乳様突起、胸鎖乳突筋、甲状軟骨、輪状軟骨など)の、どの方向(前方、後方、上方、下方、縁、陥凹部)に位置するかを確認し判断します。
対になる知識
天牖と天容、天衝、天鼎といった「天」のつく経穴は、頸部の比較的近い部位に点在し、それぞれ胸鎖乳突筋や顎骨、軟骨といったランドマークとの位置関係が異なるため、混同しやすいです。イラストや模型で位置を確認しながら覚えることが有効です。
関連知識
頸部の主要な経穴の位置を覚える際には、経絡の流れ(例:三焦経、胆経、小腸経)と、その経穴が属する経絡の治療範囲や適応症も合わせて理解すると、より記憶に定着しやすくなります。また、各経穴の主治も合わせて覚えることで、臨床応用力を高めることができます。