改訂長谷川式簡易知能評価スケール(HDS-R)にはなく、MMSEにある評価項目はどれか。
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出典:公益財団法人東洋療法研修試験財団ホームページ(過去の試験問題等)。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は2番
解説
改訂長谷川式簡易知能評価スケール(HDS-R)には「計算」や「図形模写」の項目はありません。MMSE(Mini-Mental State Examination)には、構成能力を評価するための「図形模写」が含まれており、描画によって視空間認知機能や前頭葉機能を評価します。HDS-Rは主に記憶力と言語能力に焦点を当てた質問で構成されており、非言語性の視空間認知機能の評価はMMSEの「図形模写」が特徴的です。
選択肢ごとの解説
- 1. 計算はHDS-R、MMSEのどちらにも評価項目として含まれています(HDS-Rでは「100から7を引いてください」といった問題、MMSEでは「100から7を繰り返し引く」などの問題があります)。 正しくは:計算はHDS-R、MMSEのどちらにも含まれるため、本問題の解答としては不適切です。
- 2. 正解。図形模写はMMSEに評価項目として含まれていますが、HDS-Rには含まれていません。MMSEでは「二つの五角形が交差する図形を描く」といった課題があります。
- 3. 時間見当識はHDS-R、MMSEのどちらにも評価項目として含まれています(HDS-Rでは「今日の日付、曜日、時間、季節、今の場所」など、MMSEでは「年、季節、月、日付、曜日、場所」などを問う)。 正しくは:時間見当識はHDS-R、MMSEのどちらにも含まれるため、本問題の解答としては不適切です。
- 4. 単語の直後再生はHDS-R、MMSEのどちらにも評価項目として含まれています(HDS-Rでは「桜、猫、電車」など3つの単語を記憶・再生、MMSEでは「机、椅子、鉛筆」など3つの単語を記憶・再生)。 正しくは:単語の直後再生はHDS-R、MMSEのどちらにも含まれるため、本問題の解答としては不適切です。
国試ポイント
MMSEとHDS-Rの評価項目およびそれぞれの特徴を理解し、両者の違いを明確に区別することが重要です。特に、構成能力(図形模写)の有無は頻出ポイントです。
混同注意
両者の評価項目が混同されやすいですが、HDS-Rは主に記憶と言語、MMSEは記憶、言語に加えて視空間認知機能の評価項目(図形模写)を含むという点で区別できます。構成能力はMMSEの特徴的な項目と覚える。
次に同じ論点が出たら
同様の論点が出た場合、「図形模写」はMMSE特有の項目であると判断し、HDS-Rにはないことを確実に識別します。
覚え方
同様の論点が出た場合、「図形模写」はMMSE特有の項目であると判断し、HDS-Rにはないことを確実に識別します。
対になる知識
両者の評価項目が混同されやすいですが、HDS-Rは主に記憶と言語、MMSEは記憶、言語に加えて視空間認知機能の評価項目(図形模写)を含むという点で区別できます。構成能力はMMSEの特徴的な項目と覚える。
関連知識
HDS-Rは日本で開発された認知症スクリーニング検査で、MMSEは世界的に広く用いられるスクリーニング検査です。どちらも簡便に行える利点がありますが、HDS-Rは日本の文化に合わせた質問項目が多いという特徴があります。MMSEの満点は30点、HDS-Rの満点は30点です。HDS-Rのカットオフ値は20点以下、MMSEのカットオフ値は23点以下が一般的です。