静脈の構造と機能について正しいのはどれか。
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正解は4番
解説
静脈には、重力に逆らって下肢などの末梢から心臓へ血液が戻る際、下方への逆流を防ぐための静脈弁が備わっている。したがってこの記述は正しい。
選択肢ごとの解説
- 1. 静脈壁にも平滑筋は存在する。動脈ほど厚くはないが、収縮して血液貯留量を調節する能力がある。
- 2. 血管抵抗が最も高いのは血流を調節する細動脈である。血圧が低く血液が緩やかに流れる静脈の血管抵抗は動脈系全体と比較してはるかに低い値を示すため、この記述は誤り。
- 3. 動脈は心臓から送り出される高血圧の血液を全身へ送るため、中膜の平滑筋や弾性繊維が発達して静脈壁よりも厚い。静脈壁は動脈壁と比較して薄く、内腔が広い特徴を持つ。
- 4. 正解。静脈には、重力に逆らって下肢などの末梢から心臓へ血液が戻る際、下方への逆流を防ぐための静脈弁が備わっている。したがってこの記述は正しい。
国試ポイント
静脈弁の役割(血液の逆流防止)は解剖生理学の基本中の基本である。動脈との構造的違い(壁の厚さ、容量血管としての性質)もあわせて問われやすい。
覚え方
静脈の「弁」は「便」りになる逆流防止装置。
対になる知識
動脈は血圧が高いため中膜の平滑筋や弾性線維が発達して壁が厚く、血管抵抗が高い。一方、静脈は多くの血液を貯留する容量血管としての性質を持ち、内部には血液の逆流を防ぐための静脈弁が多数存在している。
関連知識
静脈は全血液量の約60〜70%を収容しているため「容量血管」と呼ばれる。また、骨格筋の収縮(筋ポンプ作用)や呼吸運動に伴う胸腔内の陰圧が、静脈血を心臓へ還流させる大きな力となる。