肘関節において、解剖学的軸からの逸脱により、前腕が内方へ変形している状態はどれか。
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正解は1番
解説
肘関節を伸展したとき、上腕の長軸と前腕の長軸がなす生理的な外反角をキャリングアングルという。この角度が過度に減少して前腕が内方へ変形している状態を内反肘という。上腕骨顆上骨折などの骨折後の変形治癒として生じやすい。
選択肢ごとの解説
- 1. 正解。肘関節を伸展したとき、上腕の長軸と前腕の長軸がなす生理的な外反角をキャリングアングルという。この角度が過度に減少して前腕が内方へ変形している状態を内反肘という。上腕骨顆上骨折などの骨折後の変形治癒として生じやすい。
- 2. これは橈骨神経麻痺により手関節と手指の伸展ができなくなる下垂手の説明である。本問の肘関節の変形とは異なる。
- 3. これは前腕が外方へ変形している状態の外反肘の説明である。本問では前腕が内方へ変形する内反肘が正解となる。
- 4. これは尺骨神経麻痺により環指と小指が鉤爪状に変形する鷲手の説明である。本問の肘関節の変形とは異なる。
国試ポイント
内反肘と外反肘の変形の方向(内方か外方か)およびキャリングアングルの増減を問う問題が頻出である。
覚え方
ないはん(内反)=内側に曲がる、キャリングアングル減少。外反=外側に曲がる、キャリングアングル増大。
対になる知識
肘関節の変形に関する疾患として、外反肘と内反肘がある。外反肘は前腕が解剖学的軸よりも外方へ変形しキャリングアングルが増大する状態であり、内反肘は前腕が内方へ変形しキャリングアングルが減少する状態である。これらは小児期の肘関節周囲の骨折、特に上腕骨顆上骨折や上腕骨外側上顆骨折などの後遺症としてしばしば生じる代表的な変形性変化である。
関連知識
下垂手は橈骨神経麻痺による手関節と手指の伸展不能である。 / 猿手は正中神経麻痺による母指球筋萎縮と母指対立運動不能である。 / 鷲手は尺骨神経麻痺による環指と小指の鉤爪状変形である。 / キャリングアングルは、肘関節伸展位で上腕と前腕がなす生理的な外反角である。