深刺により椎骨動脈を損傷するリスクが最も高い経穴はどれか。
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出典:公益財団法人東洋療法研修試験財団ホームページ(過去の試験問題等)。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は2番
解説
風池(GB20)は、後頭骨の下縁と僧帽筋、胸鎖乳突筋の付着部の間、つまり環椎と軸椎のレベルに位置します。この深部には椎骨動脈が走行しており、特に深刺すると椎骨動脈を直接損傷するリスクが最も高いため、慎重な操作が必要です。
選択肢ごとの解説
- 1. 䉚門(DU16)は、後頭骨下縁の中央陥凹部に位置し、深部に延髄や脊髄が存在するため、深刺は延髄損傷のリスクが高いですが、椎骨動脈損傷のリスクは風池と比較して低いとされます。 正しくは:深刺により延髄損傷のリスクが最も高い経穴です。
- 2. 正解。風池(GB20)は、後頭骨下縁と環椎・軸椎レベルに位置し、この深部を椎骨動脈が走行しているため、深刺により椎骨動脈を損傷するリスクが最も高いです。
- 3. 完骨(GB12)は、耳介後方、乳様突起の後下縁に位置します。深部には外頸動脈や顔面神経などが走行しますが、椎骨動脈は深層を走行しないため、椎骨動脈損傷のリスクは低いです。 正しくは:深刺により外頸動脈や顔面神経損傷のリスクがある経穴です。
- 4. 翳風(TE17)は、耳垂後方、乳様突起と下顎角の間の陥凹部に位置します。深部には顔面神経本幹や外頸動脈などが走行しますが、椎骨動脈は関与しないため、椎骨動脈損傷のリスクは低いです。 正しくは:深刺により顔面神経本幹損傷のリスクが最も高い経穴です。
国試ポイント
椎骨動脈の走行部位と、その損傷リスクが高い経穴を正確に理解することが重要です。
混同注意
後頭部の経穴は多数あり、それぞれの位置と深部の解剖構造を混同しやすいです。特に血管や神経の走行を正確に把握することが求められます。
次に同じ論点が出たら
後頭部・頸部の経穴の問題が出題された場合、まずその経穴の深部に重要な血管(椎骨動脈、外頸動脈、顔面動脈など)や神経(副神経、顔面神経、舌下神経など)が走行していないかを確認します。
覚え方
後頭部・頸部の経穴の問題が出題された場合、まずその経穴の深部に重要な血管(椎骨動脈、外頸動脈、顔面動脈など)や神経(副神経、顔面神経、舌下神経など)が走行していないかを確認します。
対になる知識
後頭部の経穴は多数あり、それぞれの位置と深部の解剖構造を混同しやすいです。特に血管や神経の走行を正確に把握することが求められます。
関連知識
椎骨動脈は、第六頸椎レベルから横突孔を上行し、第一頸椎の横突孔を経て大後頭孔から頭蓋内に入ります。この走行経路上の経穴、特にC1-C2レベルに位置する経穴は注意が必要です。椎骨動脈損傷は、脳虚血症状や硬膜外血腫、仮性動脈瘤などを引き起こす可能性があり、生命に関わる合併症です。