温熱刺激情報を二次ニューロンへ伝達するのはどれか。
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出典:公益財団法人東洋療法研修試験財団ホームページ(過去の試験問題等)。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は1番
解説
温熱刺激のような侵害受容情報は、一次求心性神経終末から脊髄後角の二次ニューロンへ神経伝達物質を放出して情報を伝達します。この際、主要な興奮性神経伝達物質であるグルタミン酸が受容体に結合し、情報伝達を行います。特に、侵害受容経路ではNMDA受容体やAMPA受容体を介したグルタミン酸の作用が重要です。
選択肢ごとの解説
- 1. 正解。温熱刺激を含む侵害受容情報は、一次求心性神経から脊髄後角の二次ニューロンへグルタミン酸を介して伝達されます。グルタミン酸は中枢神経系における主要な興奮性神経伝達物質であり、痛覚伝達において重要な役割を果たします。
- 2. ノルアドレナリンは、交感神経系の節後線維終末から放出され、心拍数増加や血管収縮などの作用を持つ他、中枢神経系では気分や覚醒、下行性疼痛抑制系に関与しますが、温熱刺激情報の二次ニューロンへの伝達には直接関与しません。 正しくは:ノルアドレナリンは主に交感神経終末や中枢神経系で覚醒、気分、疼痛抑制に関与します。
- 3. アセチルコリンは、末梢神経系では神経筋接合部や副交感神経節後線維から放出され、骨格筋収縮や内臓機能調節に関与します。中枢神経系では記憶や学習に関与しますが、温熱刺激情報の二次ニューロンへの伝達には直接関与しません。 正しくは:アセチルコリンは主に神経筋接合部、自律神経節、中枢神経系での記憶・学習に関与します。
- 4. ドパミンは、中枢神経系において運動調節、報酬系、情動、認知機能などに関与する神経伝達物質であり、温熱刺激情報の二次ニューロンへの伝達には直接関与しません。 正しくは:ドパミンは主に中脳の黒質や腹側被蓋野から放出され、運動調節、報酬、情動に関与します。
国試ポイント
痛みや温度などの感覚伝導路における主要な神経伝達物質とその受容体、およびその伝達経路を理解する。
混同注意
神経伝達物質の種類と作用部位は多岐にわたるため、それぞれがどの感覚や運動に関与しているかを区別することが重要です。特に、疼痛伝達におけるサブスタンスPやCGRPなどのペプチド性神経伝達物質との区別も必要です。
次に同じ論点が出たら
温熱刺激や痛覚などの侵害受容伝達に関する問題が出た場合、一次ニューロンから二次ニューロンへの伝達物質としてグルタミン酸が選択肢にあるかを確認し、他の伝達物質がどの経路に関与するかを判断材料とします。
覚え方
温熱刺激や痛覚などの侵害受容伝達に関する問題が出た場合、一次ニューロンから二次ニューロンへの伝達物質としてグルタミン酸が選択肢にあるかを確認し、他の伝達物質がどの経路に関与するかを判断材料とします。
対になる知識
神経伝達物質の種類と作用部位は多岐にわたるため、それぞれがどの感覚や運動に関与しているかを区別することが重要です。特に、疼痛伝達におけるサブスタンスPやCGRPなどのペプチド性神経伝達物質との区別も必要です。
関連知識
痛覚伝達にはグルタミン酸の他にサブスタンスPやCGRPなどのペプチド性神経伝達物質も関与し、長期的な痛覚増強に関わります。また、下行性疼痛抑制系ではセロトニンやノルアドレナリンが関与します。