施灸により胃運動亢進をきたす反射の遠心路を構成するのはどれか。
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出典:公益財団法人東洋療法研修試験財団ホームページ(過去の試験問題等)。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は4番
解説
施灸による胃運動亢進は、体性-自律神経反射の一つである「体性-内臓反射」によって引き起こされます。この反射の遠心路は、胃の運動を支配する副交感神経(迷走神経)の線維、および交感神経の線維によって構成されます。これらの自律神経節前線維はB線維(有髄)であり、節後線維はC線維(無髄)であるため、B線維とC線維が遠心路を構成します。
選択肢ごとの解説
- 1. Aα線維は骨格筋の運動神経や筋紡錘からの求心性線維、Aγ線維は筋紡錘の錘内筋線維を支配する運動神経線維であるため、胃運動亢進の遠心路を構成しない。 正しくは:遠心路はB線維とC線維が主である。
- 2. Aβ線維は触覚や圧覚、振動覚などの伝達に関わる求心性線維であり、胃運動亢進の遠心路を構成しない。 正しくは:遠心路はB線維とC線維が主である。
- 3. Aδ線維とC線維は痛覚や温度覚を伝える求心性線維であり、反射の遠心路を構成しない。特にAδ線維は、鋭い痛みを伝える有髄線維である。 正しくは:遠心路はB線維とC線維が主である。
- 4. 正解。自律神経の遠心路は、節前線維であるB線維(有髄)と、節後線維であるC線維(無髄)によって構成される。施灸による胃運動亢進は自律神経反射であり、これらの線維が遠心路を形成する。
国試ポイント
自律神経の遠心路を構成する線維の種類(B線維とC線維)、および体性-内臓反射の機序を覚える。
混同注意
求心路の線維(Aα、Aβ、Aδ、C線維)と遠心路の線維を混同しやすい。また、自律神経節前線維と節後線維の違いを理解しておく必要がある。
次に同じ論点が出たら
施灸や鍼刺激による内臓器への影響を問われた場合、その反射経路における自律神経の遠心路(B線維、C線維)が関与しているかを判断のポイントとする。
覚え方
施灸や鍼刺激による内臓器への影響を問われた場合、その反射経路における自律神経の遠心路(B線維、C線維)が関与しているかを判断のポイントとする。
対になる知識
求心路の線維(Aα、Aβ、Aδ、C線維)と遠心路の線維を混同しやすい。また、自律神経節前線維と節後線維の違いを理解しておく必要がある。
関連知識
体性求心性線維には、Ia、Ib、II、III(Aδ)、IV(C線維)があり、それぞれ固有受容器、皮膚感覚、痛覚、温覚などを伝える。自律神経は節前線維(B線維)と節後線維(C線維)からなる。