播種性血管内凝固症候群(DIC)について誤っているのはどれか。
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出典:公益財団法人東洋療法研修試験財団ホームページ(過去の試験問題等)。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は1番
解説
播種性血管内凝固症候群(DIC)は、基礎疾患により凝固系が異常に活性化され、全身の細小血管内に多発性の血栓が形成される病態です。これにより凝固因子や血小板が大量に消費されるため、血小板数は「減少」するのが特徴です。したがって、「血小板数は増加する」という選択肢1は誤りです。
選択肢ごとの解説
- 1. 正解。DICでは凝固因子の活性化と血栓形成により血小板が大量に消費されるため、血小板数は減少します。「増加する」という記述は誤りです。
- 2. DICでは血栓形成により凝固因子や血小板が消費し尽くされ、凝固能が低下するため、皮膚や粘膜からの出血、臓器出血などの出血症状を呈します。これは正しい記述です。 正しくは:出血症状がみられる。
- 3. 敗血症は、重症感染症により全身性の炎症反応が起こり、凝固系が異常に活性化されるため、DICの最も重要な原因疾患の一つです。これは正しい記述です。 正しくは:敗血症は原因疾患になる。
- 4. DICの病態生理の中心は、全身の細小血管(毛細血管や細動脈)において広範な微小血栓が形成されることです。これにより臓器虚血や機能障害を引き起こします。これは正しい記述です。 正しくは:細小血管に血栓が生じる。
国試ポイント
DICの病態生理(凝固亢進と血小板消費、出血傾向)と主要な検査所見(血小板減少、FDP増加、D-ダイマー増加、PT・APTT延長)を理解すること。
混同注意
DICと特発性血小板減少性紫斑病(ITP)や血栓性血小板減少性紫斑病(TTP)など、血小板減少を来す他の疾患との鑑別。DICは凝固因子の消費も伴うため、線溶系マーカー(FDP、D-ダイマー)が上昇する点が特徴。
次に同じ論点が出たら
DICの選択肢問題が出た場合、血小板数、凝固因子、線溶系マーカー(FDP、D-ダイマー)、および症状(出血・臓器障害)が病態と合致しているかを確認します。特に血小板は減少、FDPとD-ダイマーは増加が基本です。
覚え方
DICの選択肢問題が出た場合、血小板数、凝固因子、線溶系マーカー(FDP、D-ダイマー)、および症状(出血・臓器障害)が病態と合致しているかを確認します。特に血小板は減少、FDPとD-ダイマーは増加が基本です。
対になる知識
DICと特発性血小板減少性紫斑病(ITP)や血栓性血小板減少性紫斑病(TTP)など、血小板減少を来す他の疾患との鑑別。DICは凝固因子の消費も伴うため、線溶系マーカー(FDP、D-ダイマー)が上昇する点が特徴。
関連知識
DICの診断基準(日本救急医学会DIC診断基準など)、主な原因疾患(敗血症、悪性腫瘍、常位胎盤早期剥離など)、治療の基本方針(原因疾患の治療、抗凝固療法、補充療法など)。