浮腫の原因となるのはどれか。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:公益財団法人東洋療法研修試験財団ホームページ(過去の試験問題等)。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は2番
解説
リンパ系は組織間液を回収し、血漿に戻す役割を担っています。リンパ還流量が低下すると、組織間液の回収が滞り、組織間に水分が貯留し、浮腫を引き起こします。これはスターリングの法則における組織間液の動態の破綻に該当します。
選択肢ごとの解説
- 1. 血漿膠質浸透圧が上昇すると、血管内に水分が引き込まれるため、組織間液が減少し、浮腫は軽減する方向に働きます。したがって、浮腫の原因とはなりません。 正しくは:血漿膠質浸透圧の低下
- 2. 正解。リンパ還流量が低下すると、組織間液の回収が不十分になり、組織間に水分が貯留するため浮腫の原因となります。
- 3. 毛細血管内圧が低下すると、血管外への水分濾過が減少し、血管内への水分再吸収が促進されるため、浮腫は軽減する方向に働きます。したがって、浮腫の原因とはなりません。 正しくは:毛細血管内圧の上昇
- 4. 毛細血管透過性が低下すると、血管外への水分の漏出が減少するため、浮腫は軽減する方向に働きます。したがって、浮腫の原因とはなりません。 正しくは:毛細血管透過性の亢進
国試ポイント
浮腫の発生機序(スターリングの法則とリンパ系の役割)を理解し、各要因が浮腫に与える影響を正確に覚える。
混同注意
浮腫の原因となる各要因(毛細血管内圧、膠質浸透圧、透過性、リンパ還流)の変動方向と、それが組織間液の動態にどう影響するかを混同しやすい。
次に同じ論点が出たら
浮腫の問題が出た場合、各選択肢が「毛細血管内圧の上昇」「血漿膠質浸透圧の低下」「毛細血管透過性の亢進」「リンパ還流量の低下」のいずれかに該当するかどうかを判断する。
覚え方
浮腫の問題が出た場合、各選択肢が「毛細血管内圧の上昇」「血漿膠質浸透圧の低下」「毛細血管透過性の亢進」「リンパ還流量の低下」のいずれかに該当するかどうかを判断する。
対になる知識
浮腫の原因となる各要因(毛細血管内圧、膠質浸透圧、透過性、リンパ還流)の変動方向と、それが組織間液の動態にどう影響するかを混同しやすい。
関連知識
スターリングの法則(毛細血管内外の静水圧と膠質浸透圧のバランス)、肝硬変(血漿膠質浸透圧低下)、心不全(毛細血管内圧上昇)、ネフローゼ症候群(血漿膠質浸透圧低下)、アレルギー反応(毛細血管透過性亢進)、リンパ浮腫の原因(手術によるリンパ節郭清、寄生虫感染など)。