水穀の精微を生成し、全身へ輸布する脾の主要な生理作用はどれか。
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正解は1番
解説
脾の主要な生理作用は「運化」であり、飲食物(水穀)を消化吸収して得られた精微な栄養物質を全身に輸布する働きを担う。また、水液の代謝・運搬もつかさどる。
選択肢ごとの解説
- 1. 正解。脾の主要な生理作用は「運化」であり、飲食物(水穀)を消化吸収して得られた精微な栄養物質を全身に輸布する働きを担う。また、水液の代謝・運搬もつかさどる。
- 2. 腐熟も「胃」の作用であり、受納した飲食物を消化してドロドロの粥状に熟成させる働きを指す。
- 3. 受納は「胃」の作用であり、飲食物を受け入れて蓄える働きを指す。脾の機能ではない。
- 4. 流通は気血津液が滞りなく巡ることを指すが、脾の消化吸収と精微の輸布を表す固有の生理用語としては運化が用いられる。
国試ポイント
脾の「運化」と胃の「受納・腐熟」の違いを正確に区別して覚えることが重要である。
覚え方
「運化は脾、受納・腐熟は胃」とペアで覚える。
対になる知識
脾の生理作用には、運化を主る、升清を主る、統血を主るなどがある。これに対し、胃の生理作用には、受納を主る、腐熟を主る、降濁を主るなどがあり、消化吸収の過程で表裏一体となって働く。
関連知識
脾胃は気血生化の源泉であり、「後天の根本」と称される。五行では土に属し、湿を嫌う性質があるため、外湿や内湿によって脾の運化機能は容易に障害される。脾は昇清を主り、清陽の気を上昇させることで水穀の精微を全身へ散布する。この機能が低下すると、気血不足による倦怠感や、清陽が下陥することによる内臓下垂などの病態を引き起こすため、臨床では消化器症状のみならず全身倦怠やむくみの治療においても極めて重要な生理・病理概念となる。