易感染性をきたす疾患として最も適切なのはどれか。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:公益財団法人東洋療法研修試験財団ホームページ(過去の試験問題等)。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は3番
解説
急性骨髄性白血病では、造血幹細胞が癌化し、未熟な白血病細胞が骨髄で異常増殖します。これにより正常な造血機能が障害され、特に好中球などの機能的な白血球が減少し、免疫力が著しく低下するため、易感染性となります。
選択肢ごとの解説
- 1. 鉄欠乏性貧血は、ヘモグロビン合成に必要な鉄が不足することで貧血をきたしますが、白血球の機能や数には直接影響しないため、易感染性の主たる原因とはなりません。 正しくは:易疲労感、息切れ、めまいなど。
- 2. 特発性血小板減少性紫斑病(ITP)は、自己抗体により血小板が破壊され、出血傾向をきたす疾患です。白血球の数や機能には通常影響を与えないため、易感染性の原因とはなりません。 正しくは:皮下出血、鼻血、歯肉出血など出血傾向。
- 3. 正解。急性骨髄性白血病では、骨髄における癌性細胞の異常増殖により、正常な好中球などの白血球の産生が抑制され、その数と機能が著しく低下するため、易感染性をきたします。
- 4. 巨赤芽球性貧血は、ビタミンB12または葉酸の欠乏によりDNA合成が障害され、赤血球だけでなく白血球や血小板にも異常が生じる貧血です。白血球減少が見られることもありますが、急性骨髄性白血病ほど重篤な免疫不全をきたすことは稀であり、最も適切な選択肢ではありません。 正しくは:神経症状(ビタミンB12欠乏の場合)、舌炎、消化器症状、貧血症状など。
国試ポイント
白血病による正常造血抑制と易感染性の関係、各血液疾患の病態生理と症状を理解すること。
混同注意
貧血を伴う疾患全般と易感染性を混同しやすいが、易感染性の直接的な原因は免疫担当細胞(特に好中球)の機能不全や減少である点を区別する。
次に同じ論点が出たら
「易感染性」というキーワードが出たら、免疫機能(特に好中球数や機能)の低下を直接引き起こす疾患を優先的に検討する。
覚え方
「易感染性」というキーワードが出たら、免疫機能(特に好中球数や機能)の低下を直接引き起こす疾患を優先的に検討する。
対になる知識
貧血を伴う疾患全般と易感染性を混同しやすいが、易感染性の直接的な原因は免疫担当細胞(特に好中球)の機能不全や減少である点を区別する。
関連知識
白血病の種類(急性/慢性、骨髄性/リンパ性)、MDS、再生不良性貧血、HIV感染症など、易感染性をきたす他の疾患。